『美坂家の秘め事』128

 ピチャ、ピチャ……チュッ……

「拓兄ぃ……もう……」

 栞は力の入らない手で拓弥の頭を抱いていた。

 もう十分以上も拓弥の唇と舌と指で胸を責め続けられて赤く熟れた蕾は濡れ妖しく光っている。

「もう気持ち良くない?」

「違う……気持ちいいからぁ」

 拓弥は濡れた蕾を指で挟み擦り合わせるように動かし片方は舌先を巻きつけるように舐め上げる。

 ザラザラする舌で先端を舐め唇で甘噛みしながら尖らせた舌先で弄る。

 快感で染まった栞の体は求めるようにくねり拓弥を誘う。

「やらしい。じゃあこっち……触る?」

 拓弥は胸を揉んでいた手を下ろすとパジャマの上から栞の股間を撫でた。

 ――ピチャ

「……栞、お漏らししたの?」

 パジャマの上から触っても分かるほど愛蜜を溢れさせている。

 濡れたパジャマの上から指を押し込むとグシュと音を立てて蜜が下着から染み出てくる。

「嫌……言わないでぇ」

「嫌? こんなに濡らして気持ちいいんじゃないの?」

 パジャマから染み出た愛蜜が拓弥の指先を濡らし染みがパジャマに広がっていくのも構わず拓弥は指を動かした。

 布地を奥へと押し込み指を前後に動かす。

 栞は布越しの愛撫にも感じ声を上げて腰を揺らした。

「もうぐちょぐちょだ。脱いだ方がいいかな」

 本当にお漏らしでもしたみたいに濡れたパジャマを見て拓弥は真面目な顔で呟いた。

 それを聞いていた栞は少し頬を膨らませた。

「もう! 拓兄がしたんでしょ」

「でもこんなに濡らしてるのは栞だよ。まだおっぱいしか触ってないのにエッチ」

「じゃあ、もうしないっ!」

 からかわれてると分かっていても栞は恥ずかしくてプイッと横を向いた。

 そういう所が可愛いんだという事に気付いていない栞が可愛くて拓弥は体勢を変えてベッドに押し倒した。

 衝撃でスプリングが軋み二人の体が跳ねた。

「ほんとにしない?」

 唇が触れ合いそうなほど顔を近づけて囁く。

 栞がジーッと拓弥の瞳を覗き込んでいると拓弥はペロッと栞の唇を舐めた。

「したくない?」

「……したい」

 返事を返した栞が舌を差し出すとすぐに拓弥に吸い取られた。

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