愛情表現 【6】

「んっ…あぁっ…久々で…早いかもっ」

 額に汗をかいて息をきらしていた。

「憲ちゃ…ん…ちょっ…待って…きゅうけ…」

「だめ…このまま…和美をいかせたい」

 あぁぁっ!!

 さっきから一番気持ちいいところばかりを突いてくる。

 その快感に耐えようと体に力を入れると少し動きがゆっくりになりキスをされた。

 頭が少しハッキリするとまた激しく突き上げられた。

 しっかりと抱きしめられてイッてしまった。

 帰りの車の中でまたお願いをする。

「好きってもっかいゆって?」

「何で?」

「聞きたいから」

 あの1回だけだもん。

 もっと言って欲しいもん。

「言わないと分からない?」

「聞いて確認したいの」

 ちゅぅ〜っ

「ちょ、ちょっと…運転中でしょ!」

 運転中なのにいきなりキスをした。

「俺の愛情表現だし」

「じゃなくて、言葉で言ってよ」

「もう一回!」

 ちゅぅ〜っ

「んっ…ふぅ…あっ」

 チュパッと音がして唇が離れた。

「ま、前見ててよっ!!」

「和美かわいい。もう俺のだからね!」

 やる事がとても9歳も年上とは思えないこれじゃまるで子供だ。

「って私は彼女なの?」

「何、今更ゆってんの?」

 それから数日後智と別れた。

 というより着拒否して逃げた。

 それから数ヶ月たっても憲ちゃんは好きと言ってくれない。

 あの日より前と何にも態度が変わらない。

"憲ちゃん、冷たいよね?"

"どして?"

"和美の事どうでもいいみたい"

"そんな事いってないっしょ?"

"なら、好きってゆって?"

"いつかおれんちおいでね"

"うん、遊びに行くね"

"じゃなくて、ずっと一緒にね"

"それってどういう意味?"

 結局はっきり言ってもらえない。

 それっぽい事を匂わせて私の心は揺さぶられた。
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