『-one-』

僕の可愛いモンスター P15


「クゥッ…あぁ…麻衣っ…止めッ」

 陸が眉間に皺を寄せて唇を噛む。

 麻衣が舌を伸ばして口を覆っている手を舐め始めた。

 熱い舌が指の間を刺激するように突付く。

「何…でっ…そういう事するのっ…クソッ…ッ!」

 舌打ちしながら腰を引き抜いた。

 吐き出された精は引き抜いた反動で弧を描き個室の壁や麻衣の太ももを汚す。

 陸は右手で残りの精を扱きながら麻衣の太ももに掛けた。

 白い太ももに白濁がゆっくりと伝う。

(うはぁ…すげぇ良かった)

 陸は呼吸を整えながら麻衣の体をキレイにするとまだ壁に手を付いたままの麻衣を抱き起こす。

「麻衣…大丈夫?」

「すごかった…ぁ…」

 トロンとした瞳でぐったりする麻衣の腰を抱き壁にもたれた。

 麻衣の肩がまだ激しく動いている。

 陸は麻衣の呼吸が整うまで麻衣の頭に頬を寄せていた。

「歩ける?」

 着衣を整えると呼吸の落ち着いた麻衣の肩を抱いて個室のドアを開けた。

 手洗い場の所まで連れて行って麻衣の手を洗い、続けて自分の手を洗う。

 そしてドアの前に立つ。

(…何て言い訳する?)

 ゴクッと唾を飲み込む。

「麻衣…何聞かれても喋っちゃダメだよ」

 ぼんやりしている麻衣にも一応声を掛ける。 

 覚悟を決めてドアを開けた。

「ゲッ…!」

 ドアを出た正面に一枚の張り紙。

【お疲れ様!戸締りよろしく!】

(バレてんじゃねぇかぁぁぁ)

 陸は壁に手を付いてガックリとうな垂れた。

end

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