『-one-』

男の責任!? P24


「どうしよう…続きする?」

 まだ二人とも裸で抱き合っていた。

 安心したせいかすっかり治まってしまった欲望が再びムクムクと起き始めた。

「このまま寝てもいいよぉ」

 逆に麻衣はすっかり醒め切ってしまったみたいに目を閉じている。

 麻衣を抱きしめながら陸は目を泳がせた。

 どうしよっかなぁ…。

 なんか段々治まりつかなくなってきてるんだよね。

「もう眠い?」

「んー?」

 返事がぼんやりしていて眠いたいのが伝わってくる。

 陸は我慢出来ずに麻衣の手を取って自分の体に引き寄せた。

「どうしよ。こんなんなっちゃってる」

 すっかり硬さを取り戻したモノを触らせた。

「もぅ…エッチ」

 少しムクれたような返事が聞こえた。

 けれど手を離さないということは嫌じゃない意思表示だと陸は受取った。

「激しいのがいいって言ってたよね?」

 陸はいつものように意地悪っぽく笑った。

 さっきまでの自分を思い出したのか恥ずかしそうな顔で上目遣いで陸を睨んだ。

 それ可愛いんだってば。

「違うの?このお口が言ってたんだよ?」

 少し突き出した唇を人差し指で突付いた。

「エッチしよっか?ねっ、する?」

「もーっ!どうして聞きたがるの!」

「だって麻衣が可愛いんだもん。だから聞かせて?」

 期待を込めた目で陸が見つめる。

 恥ずかしそうにしていた麻衣がニコッと笑うと陸もつられてように笑顔になった。

「あッ…くぅっ…それ反則」

 陸は思わず上ずった声を上げながら腰をビクッと動かした。

 麻衣の手が陸の昂りを握って扱き始めて陸を官能の海へと引き込んだ。

「あッ…うぅん」

 陸も負けじと麻衣の中に指を入れて掻き回した。

 中はまださっきの愛撫の名残りでしっとりと濡れていてすんなりと指を迎え入れた。

「着けた方がいいよね?」

 陸の左手が銀色の包みを摘み上げると二人は顔を見合わせて思わず吹き出した。

 “生で中出し”への未練を残しながらも陸は包みを口で破いた。

 いつか来るその日までコイツと俺は一心同体。

end

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