『-one-』

男の責任!? P1


 『CLUB ONE』スタッフルーム。

 女人禁制の男の園ではこんな話題で盛り上がっていた。

「この前ホテル行ったら突然生理になったとか言われてかなりへこんだ」

「生理でもやれば良かったじゃん」

「はっ?お前ヤレんの?」

「俺は無理。血まみれになってまでしてーとか思わねぇ」

「あーくそっ!ホテル代もったいねー」

 ゲラゲラと下品な笑いが起こる。

 陸もファッション誌をめくりながら皆と一緒に笑っていた。

「そーいや生理前の女ってエロいってマジ?」

「マジでそーらしいよ。濡れ方が全然違うって」

 それは当たってるな、麻衣も生理前はすげぇ敏感だもんな。

 陸は納得したようにウンウンと頷いた。

「生理前なら生で中出しオッケーだし狙い目?」

「今日、安全日なのーってか?」

「女の安全日なのって言葉って凶器だよなー」

「盛り上がってる最中にそんな事言われたら即挿れるね」

「おいおいハメられたらどーすんだよ、チャレンジャーだな」

「でも“生”はいーだろ?一度やったらクセになる」

 なぜか女性の生理について盛り上がるホスト達。

「突然呼び出されて、“遅れてるみたいなの”とか言われても知らねーぞ」

 誰かの言葉に全員が盛り上がった。

 陸だけはそんな心配もないって顔で笑っている。

 俺は一緒に暮らしてるから生理のサイクル分かるし絶対そんなヘマしないよな。

 そういえば麻衣の生理ももうすぐだし、今夜あたり生でガンガンして中出ししようかな。

 陸は乱れる麻衣の姿を思い出しながらニヤついた。

 自分の手で徐々に悶えて淫らになる麻衣の記憶を辿ってるうちにページをめくっていた陸の手が止まった。

 ちょっと待て…先月って。

 いくら思い出しても生理前の麻衣にお目にかかってない事実に辿り着く。

 下品な笑いが起こる中、陸だけが石のように体を硬くし顔を強張らせていた。


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