『-one-』

どーも中塚です P1


 チャラッチャラッ〜♪

 何の曲か分からないやたら軽快な音楽が聞こえてくる。

(…ったく誰だよ。こんな朝早く)

 けたたましい携帯の着信音に舌打ちをしながら手探りで携帯を探す。

「もしもし?」

 ピッとボタンを押して耳に押し当てながら不機嫌マックスな声を出した。

 チャラッチャラッチャラッ〜♪

 思わず持っている携帯を見つめて首を傾げる。

 留守電にすら切り替わらないのかよく聞けばリビングの方から聞こえてくる。

(…そういえば!)

 慌てて起き上がってリビングへ駆けた。

 テーブルの上に置いてある携帯がピカピカと点滅しながら鳴り続けている。

「麻衣の携帯…」

 持ち上げると着信は登録していない番号からだった。

 昨夜は結局電話は一回も掛かってこなかった。

 メールが一通だけ。

 それも美咲からだった。

 陸は電話に出るか出ないか迷った挙句着信ボタンを押した。


[*前] | [次#]


コメントを書く * しおりを挟む

[戻る]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -