『-one-』
お見合い!? P8
「あ…頭…痛い…」
「のーみーすーぎっ!!」
(あぁぁぁっ…大きな声出さないでぇ…)
麻衣は頭を両手で抱えた。
「一体、どんだけ飲んだの?」
「よくわかんない」
大きなため息を吐かれた。
「俺にホスト続けて欲しかったの?」
「だってホストやってる陸も好きだしそれに夢に向かってる頑張ってるんだから途中で辞めて欲しくないの」
そりゃ確かにヤキモチばっかり妬いちゃうけど…ホストやってる陸は本当にかっこいいって思ってるから。
「ありがとね」
チュッ−
陸は覆いかぶさるとキスをした。
「麻衣、エッチしたいっ!」
いきなりですか…。
久々のうるうる攻撃に少し心が揺れる。
「…今日は無理」
頭がガンガンしてそれどころじゃないんですけど。
「もう何日もしてないのに…」
それは分かってるけど。
「あっ!一人でしたら…?」
また問題発言だったみたいらしく人生終わったって顔をしている。
「彼女いるのにー?この手を使ってやれって?」
大きく右手を広げて私に見せる。
「そんな大袈裟に言わなくても…」
呆れながら言うと陸はニヤッと笑って私を見た。
い、嫌な予感…どうせ変な事を思いついたに違いない…。
「じゃあ、麻衣も一人でして。俺見ててあげるから」
バコンッ!
「痛いって!分かった!俺も一緒にやったら恥ずかしくないっ!」
(…どーしようもないねこのバカ)
麻衣は陸の事を無視して布団の中に潜り込んだ。
「ぜってー実現してやるからなぁ!」
諦めていない陸が叫んだ。
end
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