『君の隣』 第二章 P12
自分の頭を撫でる貴俊の手に力が入っている事に気付いた祐二は思い切って口に含んだ。
で、でかいッ…。
口を押し拡げるように入ってくると思わず吐き気をもよおして舌で押し出そうとした。
「…うぁッ！」
思わぬ刺激に貴俊は堪らずに声を上げると祐二は慌てて口を離して顔を覗きこんだ。
「ご、ごめんっ！痛かったか？」
「祐二っ…気持ちいいよ」
貴俊の余裕のない表情を初めて見た祐二が手の動きを再開させると貴俊は強引に唇を塞いだ。
「んっ…ふぁ…んぅっ！！」
舌を激しく絡めながら貴俊は少し硬さを取り戻した祐二のペニスを手に取りゆるゆると擦り始めた。
「ぷはっ…離せよ！俺はいいからっ」
「一緒に気持ちよくなりたい…」
熱い息を吐きながらの貴俊の願いを撥ね付ける事は出来ずに祐二は自分から舌を出して貴俊の唇を誘った。
「はぁ…んッ…貴俊ぃ」
どうしても貴俊の手の動きに耐え切れずに祐二はフルフルと頭を弱々しく振りながら根を上げた。
「じゃあ…一緒にな？おいで…首に手を回して…」
貴俊は祐二を膝の上に抱え上げて自分に抱きつかせると二人モノを一緒に握って扱きはじめた。
「ひっ…あぁ…っ！！」
どちらのものとも分からない蜜でヌルヌルになりながら直に貴俊の熱くて硬い感触を感じると夢中で貴俊にしがみついた。
「あぁ…祐二気持ちいいよ」
「あッ…も、もぅダメだよォ…」
さっき吐き出したばかりなのに祐二はもう限界を訴えると貴俊は扱くリズムを速くした。
「貴俊ぃ…も、イキそう…あッ…ん」
貴俊に耳をペロリと舐められて堪らず腰を揺らすと先端を大きな手の平に押し付けられるように擦られた。
「アッ…んむッ…んんーーっ！！」
絶頂に喘ぐ声を吸い取るように唇が重なると二人は同時に精を吐き出した。
思いっきり二度目の精を吐き出した祐二はトロンとした瞳で貴俊を見つめてからそのまま肩に顔を埋めた。
[＊前] | [次＃]
コメントを書く * しおりを挟む
[戻る]