『君の隣』 第四章 P14
祐二のシャツを脱がせると乱暴に首筋に吸い付いた。
強く首筋を吸われた祐二は首を仰け反らせて小さな悲鳴を上げた。
「跡、付けんなっ……」
「そんな可愛い顔して誘う祐二がいけないんだよ」
「誘ってなんか……ねぇっ！ ……んぁっ」
強気な視線を向ける祐二はハーフパンツの上から股間をまさぐられて喘ぎ声を上げた。
ハーフパンツの上を大きく膨らませる原因の昂った自身を手で擦られると自然と腰が揺れた。
「焦らすな……」
「今日の祐二はせっかちだね」
クスッと笑われると祐二は貴俊の脇腹にパンチを繰り出した。
ウッと小さく呻いた貴俊だったが顔は涼しい顔のまま手をハーフパンツの中へと潜り込ませた。
――クチュ
先端から溢れ出ていた透明な雫を指で擦り付けられて音が聞こえた。
「もう濡れてるね」
（口に出して言うなっ）
自分でも分かっている事をあえて口に出して言われるのは好きじゃないと分かっているのにいつも口にする貴俊を睨みつける。
「下も脱いで」
貴俊は昂りに雫を絡ませてクチクチと音を立てて扱く手を止めずに祐二に囁いた。
嫌だと首を横に振った祐二はすぐに快感に負けてすべてを脱いで裸を貴俊の前に晒した。
「可愛いよ。もう我慢出来ないんだ？」
ビクビクと揺らしながら透明な液を垂らす先端に指をすりを付けると祐二は出そうになる喘ぎ声を飲み込み貴俊の肩を掴んだ。
指をたっぷりと濡らした貴俊はそのまま後ろの窄まりに触れ祐二を膝立ちにさせた。
「あぁっ」
「じゅ、じゅるっ……」
根元まで咥え込まれて祐二は堪らずに声を上げた。
温かい口腔に含まれて舌が這う度に腰がゾクゾクと震える。
「やぁ……指、指ぃ……」
「ダメだよ。久しぶりだからちゃんと解さないと」
たっぷり濡れた指で窄まりを撫でられて祐二は目をキツク閉じた。
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