『君の隣』 第一章 P9
「祐二…プライバシーの侵害って言いたかったの?」
「……」
冷静な顔で指摘されて思わず口篭る。
「だ、だいたい人の部屋にノックもなしに入って来んじゃねぇーよ!」
「祐二だって俺の部屋に入る時にノックしないだろ」
感情に任せて捲くし立てる祐二。
冷静に理論的に返してくる貴俊。
どう考えても祐二に口論では勝ち目はなかった。
「それより…ココこのままでいいのか?」
興奮のあまり注意がそれて無防備になった半勃ち状態のソレに貴俊は手を伸ばした。
「あっ!」
慌てて両手で隠そうとした祐二だったが既に貴俊の手の中に収まっていた。
「は、離せよっ!どけよっ!」
自分のモノを少し冷たい手の平に握られている事が分かると狂ったように暴れ始めた。
何とか手をどかそうと貴俊の腕を力いっぱい引っ張るがビクともしない。
止めさせるどころか貴俊の手のはゆっくりと祐二をい扱き始めた。
「今更恥ずかしがるな。何度も見た事あるだろう」
「ばっ…!それとこれとは…ア…ッ」
自分とは違う刺激の与え方に思わず呻いて腰を引いた。
「それとこれは何が違うって…?」
耳元で囁かれていつの間にか後ろを取られて抱き抱えられていた事に気付いた。
「うるせぇよ!いいから離せ…って!」
何とか貴俊の腕の中から逃れようと足に力を入れようとしたが後ろから貴俊の足が伸びてきて逆に大きく開かされた。
「や、止めろ…よォ…」
大きく足を開かされた恥ずかしい格好に大きな猫目から涙が零れ落ちた。
「小さい頃だって触った事あっただろう?」
「あ、あれは…」
ガキの頃の好奇心で触りあっこした事と今のコレとじゃ全然触り方が違う!
反論したいのに絶えず送られてくる快感に頭がボーッとしてくる。
「あの頃より大きくなったね」
貴俊の言葉に股間に視線を落として目を見開いた。
さっきまで半勃ちだったモノはすっかり貴俊の手の中で大きくなっていた。
「や…やだよ…ぅ…」
幼い頃から兄弟のように育ってきた相手しかも男に触られて反応してしまった事実にグズグズと泣き始めた。
「祐二…泣かないで…」
貴俊は宥めるように優しく話しかけた。
「大丈夫、怖くないから…」
「は、離せ…ッ…んァッ」
快感だけを与えてくる手の動きに思わず声が漏れた。
思わず出てしまった女のような声に祐二は慌てて両手で口を塞いだ。
だが祐二の拘束がなくなった貴俊の腕今までよりも自由に祐二のモノを弄りさっきよりも強い快感が祐二を襲った。
「やッ…貴…俊ぃ…離…ッ」
吐息交じりに自分の名前を呼ばれた貴俊は自分も興奮するのを感じて熱い息を吐いた。
祐二は熱い息が耳に感じて背骨から腰の辺りがゾクゾクとするのを感じた。
「濡れてきた…」
手を動かす度にクチクチと濡れた音がしてさっきよりもスムーズに扱かれていく。
「ふ…んぁっ…」
与えられる快感に抗う事も出来ずに夢中で手を伸ばして何かにしがみついた。
貴俊は無意識でも祐二が自分の服の袖を握り締めている姿に更に欲情して先走り液で濡れた先端に指を擦りつけた。
「やっ!んッ…くぅッ…!」
強い刺激に思わず声を上げた祐二は体を反らせると貴俊の体にもたれかかりながら頭を貴俊の胸に預けた。
上気した頬に涙で濡れた瞳を閉じて快感に耐える祐二の姿に貴俊は満足そうな笑みを浮かべた。
空いている方の手で袋の部分をやわやわと揉みながら先端の割れ目を指で強めに弄った。
「ひィッ…!あうッ!」
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