好きとか恋とか。





  






「大好き大好き大好きだよスバルたん」
「気色悪い話かけんな」






みなさんこんにちは
どうも坂宮さきです


スバルたんの彼女です(激照)(激照)







「(激照)じゃねぇだろ!誰がテメーを彼女になんかするか!」
「えっ 」
「えっ じゃねぇよこっちの台詞だろうが」









彼女じゃないとかショック…
毎日毎日血あげてるのに彼女じゃなかったのか、わたし




病みそう


生憎私は吸血鬼の常識なんて持ち合わせていない、だってわたし人間だし





ああ、病みそう





「もういいよ、ライトくんのとこ行ってくる」
「なっ…フ、フン、勝手にしろ 」




OH!ショック
勝手にしろ=どこにでもいっちまえ=お前なんか知らねえ=こんのアバズレ俺を捨てるのかよ=お前がいないと俺は…



「 ほわちゃああああああああああああああああああああああああ愛しいよスバルたん!」




「お前の脳内はどうなってんだよ」
「わたしの脳内なんて既にスバルに侵されてるよ」
「んなこと聞いてねぇよ話通じねぇ」
「わたしスバルのこと大好きなのにな〜スバル君は私のこと好きじゃなかったんだね〜なんかもう冷めた〜いいや〜 」
「バッ、おまえっ…俺好きじゃないなんて言ってねぇだろうが!! 」
「いや言ったよ!女の子は好かれないと死んじゃうよ!」
「お前死んでねぇじゃねぇか」










「 ……こ、これはきっとアレだよ、私のことどこかで好きな人がいるんだよ」




適当に作った話を本気で捕らえられて結構冷や汗絶好調です



しかしまぁ、

我ながら苦し紛れな言い訳だ
相手がレイジさんじゃなくてよかった
きっとレイジさんだったらきっと泣くまで日本語を叩き直されそうだ



おバカなスバル君でよかったよ






「 あばよ!スバル君!」






クルリと振り返り(実は引き止めてくれるんじゃないか、なんて淡い期待をしながら)手を振った





ら、なんとこっちを見てもくれないじゃないか






ウファ……病む…………!





だけどアレだよ、何をされても私はスバルたんが大好きだよ一番だよ




だがしかし。あまりしつこすぎるとダメな女になるということを昔雑誌で学んだ!これは飴と鞭!ツンとデレ!きっと!!ここでのこのこ残ったらダメよ、私。さぁ扉開けて!







ガチャ

「フライアウェ」

ビタンッ

「アウチ…ッ 」






痛い
ドアを開けてフライアウェイする途中だったのに気がついたらドアを挟んで倒れている私

腰を何者かに掴まれてそのままアウチした模様




「痛え!」
「いや待って!?それわたしの台詞な!? 」
「…………」
「スバルルルルン、痛い」
「ル、多い」






振り返ると仏頂面のスバルくんが目をそらして頬を赤らめている。いや待て、なんで悪びれてないんだコイツ!わたしは見事におでこからビタンゴツンしてしまってとてつもなく痛い。おでこなくなってるんじゃね、大丈夫かな





「っていうかスバルくんなに、痛いじゃんか」
「…だ、だいたいよ、お前みたいなブスでノロマで口悪くて人の話通じねぇ女を好きな野郎なんていねぇだろうが」
「うわ!なんでわたしおでこゴツンした後そんな悪口目の前で言われるの病む!」
「そ、そのお前のこと好きなやつって、お、俺しかいらねぇだろ…っ」





スバルのデレいただきました



「ありがとございまーす」
「聞いてんのかよ!」


適当に作った話なのに本気にしてるあたり本当可愛すぎるんですけど!なにこれ!鼻血もんかよ!体でかいくせに意外と乙女かよ!可愛いわ!





「あーゴメンね、あの好かれないと死ぬって話嘘なんだよホラ話なんだよでもスバルくん可愛いよスバルンルンルルルルンだよ」
「は、はぁ!?テメェふざけんなよ!」
「でもアレじゃん!わたしのこと彼女じゃないって言ったじゃん!わたしスバルたんのこと大好きなのに!!!わたしの恋心返せ!」





すると目をまん丸にするスバルくん
なんていうマヌケ顔、でもみるみるうちに赤くなっていく


ゆでだこか



「お、おまえがデカイ声で彼女彼女言うからだろうが!」
「だって彼女かと思ってたんだもん!学校の前に起こしたり血をあげたりご飯たまに作ってあげたりしてたのに!わたしのことは遊びだったのね!」
「うるせぇ!お、俺は悪くねーぞ謝んねぇぞ」
「遊びのところは否定しないんですね泣きそうだよ!!!」
「それに誰がお前みたいな手のかかる女手元に置くかよ!」
「もういいよ!なんか無駄にメンタルやられたよ!!ライトくんのとこ行ってくるから離してよ」
「だ、だけど俺はそんなお前がす、すす、好きなんだよ!!! 」






オウ……わたしは彼女と認めて欲しかっただけなのになんでこう、この人はこんなこっぱずかしいことするかな、なんで大声で好きだなんて叫ぶかな




っていうか




「なんでそんなこと叫ぶの!恥ずかしくないのか!!!」
「うるせぇ!俺だって今とてつもなく死にてえよ!」
「で、なんなの、結局わたしはスバルくんのなんなの!」




もしここで抱き枕だのオカンだのはたまた都合のいい馬鹿女だの返ってきたらわたし本気で自殺するよまじで。






「か、彼女じゃねーの」





カァアアアア




「な、なんでスバルくんが赤くなるのおかしいでしょ!こここここここはわたしが赤くなるところでしょ!」
「おおおおま、おまえだって十分赤いだろうが!」
「あそこまで否定してたのにわたしはスバルくんの彼女だったんだね彼女でいいんだね 」



バツが悪そうに目をそらし頬を赤く染めている彼にニヤニヤしながら問う




「スバルルルルンルルルルン、もう大好き 」
「くっ…!お、俺だって好きに決まってんだろ 」




後半声が小さすぎて聞こえにくかったけどとてつもなく可愛いよスバルくん。もうアレだよ、叫んでいい?叫んでいいかな?








「 どうも逆巻スバルの彼女坂宮さきです!!!」
「お、おまえふざけんな! 」
「今後もよろしくお願いしますスバルくんラブ!!!」






するとグルン、と仰向けにされて目の前にはほんのり顔の赤いスバルくん。






「調子に乗んなよ」






そう言われたと同時にチュっとキスされた
この子はこんなテクどこで学んだのほんと。











照れ屋で口悪くてとても不器用
でもとっても優しい末っ子から私は離れられそうにない

















×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -