ルチ編2

「何やってんだよ!小波!!」


こんにちは、俺小波!

只今俺の大好きなルチアーノとのタッグデュエルで3連敗したところ
ルチアーノは思い通りのプレイングができずにいよいよ怒ってしまった様で俺は正座させられてる。

コンクリートの上で

「いつもぬけてるけど、今日は特別にドジだよね
最初に負けた時は、僕に合わせにくいデッキだったし」

あれは一人でDP集め用だったからな……。パーデク……

「2回目はスカイ・コア入ってたのになぜかスキエル入ってなかったし」

デッキレシピを更新するの忘れてたし……
スカイ・コアを効果破壊したときに何も出て来ないのはあんなに虚しいものなのか……


「最後は僕が一族の結束張ったのに王虎ワンフーを出すってどういうことなんだよ!!」


「うぅ…ごもっともでございます……」


ルチアーノのデッキから一族抜くの忘れてたし…


全部俺のドジだよな……




「ゴメンな、ルチアーノ…」

「まったくだよ!小波のせいとはいえ、こんなのプラシドに知られたらバカにされるよ」


「うぅ……ホントにごめんなさい」


小さな背中を見ながらとぼとぼ着いていく俺はさぞ、みすぼらしいだろう。



あれから日も沈み始め
イリアステルの三皇帝の一人とはいえ、夜は危ないから解散する事にした



「る、ルチアーノ、今日はありがとうな」

「ホントに、今日はあんなドジやらかした後でも一緒にいた僕にもっと感謝してほしいね」


うぐぅ…まだ責められてる……


「うぅ…本当にすいませんでした……」



今度からはきちんとデッキを隅々まで見てからデュエルしよう。


「…まぁ、きちんと反省してるみたいだし、許してあげるよ」


「ほ、ホントに!?」
ル、ルチアーノさん!!マジ優しい…!



「だって今日のミス、大体は僕に合わせる為にやった事だろ?」

『最初は違うけどね』と言いつつ、きひひひと笑うルチアーノに一安心した。
いつも背後から襲ったり、後ろから雛鳥の様に着いてくる姿に鼻血を滴ながら必死に悶えうつのを我慢してたり、エトセトラ…
なんてしてるから今回で縁を切られるものかとヒヤヒヤしていた


「ルチたん、マジ天使!!」


嬉しさ余って、がばっとルチアーノを抱き上げた。


ちょっと、離せよ!!とぷりぷり怒っているがあまり抵抗を見せないあたり、デレてるんだと思うと嬉しかった。


「ルチアーノ、俺の家にいつかみたいに来てよ」

あの時の事がなければ、俺はこんなにもルチアーノと一緒にいなかっただろうな。と思ったからこんな事を言ったんだろう

「考えておいてやるよ」


素っ気なく返してきた言葉がルチアーノらしくて、ちょっと笑ってしまった




この後、笑ってしまった事が気にくわなかったのであろう、ルチアーノに叩かれて一日を終えた。


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