小説 | ナノ


▼ /→end

「良い旅だったね?」


次の日、蜀宮に帰ってきてからの私の言葉に皆が賛同してくれる。




「また行こうな!」



「…次は萌と二人で行きたい…」



「はぁ!?
関興、それは駄目だ!」



「…嫌だ…」




張苞と関興何かまた言い合いしてるし、もうスルーだ。スルー。
本当旅行中もずっとこんな感じなんだもん。




「…萌は人気者ね」


星彩が微笑みながら話しかけてくる。





「…うーん、嬉しいの…かな?」




「またみんなで行こうね!」


「可愛い銀ちゃんの頼みなら、私頑張るわっ!」


満面の笑顔の銀屏に私もつられる。








「萌−!」


諸葛亮に帰宅の報告に行っていた姜維が笑顔で戻ってくる。




「どうしたの?
嬉しそうに?」





「また書簡を頼まれましたっ!
今度はここから四つ目の拠点です!」




えっ??



みんなのキラキラした視線が私に突き刺さる。



…何、その目…



「無理っ!無理よっ!
帰ってきたばっかりでしょ!?」


『萌〜!』


みんなに押し切られ、帰ってきた早々にまた旅立つ私なのであった。

…つ、疲れる…。

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