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「良い旅だったね?」
次の日、蜀宮に帰ってきてからの私の言葉に皆が賛同してくれる。
「また行こうな!」
「…次は萌と二人で行きたい…」
「はぁ!?
関興、それは駄目だ!」
「…嫌だ…」
張苞と関興何かまた言い合いしてるし、もうスルーだ。スルー。
本当旅行中もずっとこんな感じなんだもん。
「…萌は人気者ね」
星彩が微笑みながら話しかけてくる。
「…うーん、嬉しいの…かな?」
「またみんなで行こうね!」
「可愛い銀ちゃんの頼みなら、私頑張るわっ!」
満面の笑顔の銀屏に私もつられる。
「萌−!」
諸葛亮に帰宅の報告に行っていた姜維が笑顔で戻ってくる。
「どうしたの?
嬉しそうに?」
「また書簡を頼まれましたっ!
今度はここから四つ目の拠点です!」
えっ??
みんなのキラキラした視線が私に突き刺さる。
…何、その目…
「無理っ!無理よっ!
帰ってきたばっかりでしょ!?」
『萌〜!』
みんなに押し切られ、帰ってきた早々にまた旅立つ私なのであった。
…つ、疲れる…。
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