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▼書けてるところだけ9

・ベリアルと面談


「イケニエはこれで良かったかしら?」
『ふざけないで。アタシはそんな安っぽい女じゃないわよ』

 イケニエとして用意したシュシュを投げ捨てられるがこれは想定の範囲内なので代わりに用意していた最新の化粧品を差し出せば一変、上機嫌で受け取った。

『アタシこれ欲しかったのよね。人間の割にはあんた上出来』
「ベリアル、私の質問にいくつか答えて」
『……そんなことのためにアタシを喚び出したわけ? イケニエ貰ったから答えてあげるけど』

 欲しかった化粧品を手に入れて上機嫌な悪魔に私は早速質問をする。

「何で早河楓と契約しようと思ったの」
「あの子そこそこ可愛いしアタシら悪魔が見える貴重な人間だからね。それにあの子がアタシを必要としていたのよ」
「……。じゃあ誰に能力を使ったの。覚えている範囲でいいから教えて」
「覚えてないわね。あの子に好意を持っていた男のほぼ全員に使ってるから。細かいことは気にしない主義なのよ」
「そう……なら能力で増減させた感情を元に戻すことは可能?」
「ま、出来なくはないわね。するかどうかは別だけど!」


「バツ8って本当なの?」
「!! あんたその情報どこから……!」
「アンダイン恵。高校の同級生なんだってね」
「あんの魚女ぁ〜!!」
「で、本当なの?」
「まだバツ7よ!!!」

 細かいことは気にしない主義なんじゃなかったのか。

「因みに子供は」
「一人もいないわよ!! 悪い!?」


「これが最後の質問」
「はいはい」
「貴女は早河楓が好き?」
「……人間の、ましてや女なんて好きにならないわ。あの子は色々と都合が良かっただけよ」
「そう……素直じゃないのね。迷子の子供を放っておけないタイプだって聞いたわよ」
「はあ!? 誰から!?」
「アンダイン恵」
「あんの魚女ァッッ!!! 今度会ったら焼き魚にしてやる!!!!」


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