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▼新進気鋭の若手博士03

・ユウキくんと

「えーっとここに……あ、やっぱりあった」

 フィールドワーク用の鞄を持って出てきたのが功を奏したのか幾つかの進化の石が入っており、その中から目当ての石を取り出す。

「はい、どうぞ」
「これは……みずのいし?」
「そう! これを使えば君のハスブレロは進化できるよ!」
「そんな、貴重なものなのに良いんですか!?」
「いいのいいの。研究所に戻ったら腐るほどあるし、やっぱりこういうのはトレーナーのために使うべきだと思うから。それにこの子が君のこと気に入ったみたいだから。この子ね、善い子にしか懐かないの」
「ライライ!」
「あ……ありがとうございます!」
「ただし! 進化させるのが早すぎると覚えるはずだった技が覚えられなくなったりするから、タイミングを見極めるのはトレーナーとしての君の責任だよ」
「はい!!」



・シンオウに帰ってきた

「それに、何も言わずにフィールドワークに出たっきり何日も帰ってこないのなんていつものことだしな」
「あーそっか」
「それだけ私たちは貴女を信頼してるのよ。それと同時に心配もしてるけれど」
「まぁ年頃の娘が連絡もなしに何日も帰ってこないとだから心配しない訳がないね」
「は、反省してます……」

「名前は普段は女の子らしいのに研究のこととなると周りが見えなくなっちゃうんだから、ライチュウがいるからって安心して見ず知らずの男にホイホイ付いてったらしたら駄目よ? 男は狼なんだから!!」
「分かってるって」





・元カレについて

「元カレが化石とか好きでよく炭鉱とか洞窟に付き合ってたから慣れたもんだよ」
「……元カレ?」
「うん、元カレ。ダイゴくんだって元カノくらいいるでしょ」
「うーん、確かにいるけど……」
「? どうかしたの?」

「好きな女の子から違う男の話を聞くのは複雑な気分なんだよ」
「ふーん。そっかぁ、なるほどなるほど」
「何だい、にやにやして……」
「何だかんだ言ってもダイゴくんの方が歳上なんだし大人の余裕とか何とか言って嫉妬とかってしてくれないと思ってたから。普通に嬉しい」
「僕だって嫉妬の一つや二つくらいするよ」


「因みに私の元カレ、炭鉱夫でジムリーダーだから多分ダイゴくんより力あるよ」
「……」

 それからダイゴは大きい石も拾うようになった。




▼メガシンカについて調べるためにカロス地方へ


「やー! 名前さんようこそ!」
「プラターヌさんお久しぶりです!」


「彼はダイゴ君。ホウエン地方の元チャンピオン」
「今回は彼女の助手兼ボディガードとして同行しているんですよ」


 ダイゴとしては上手く乗れない彼女の手を取り
 如何せん彼女の運動能力は同世代の子たちより優れており、難なくローラースケートを乗りこなしている。


〜〜

▼ダイゴさんとアローラへ出張
 手持ちはライチュウ、ドンカラス、ルカリオ。


「あーそうだった。ダイゴくん、私アローラ出張だからしばらく会えなくなるよ」
「……え?」
「アローラのククイ博士から特殊進化のポケモンが複数いるって聞いてさ。現地調査しに行くの」
「……僕も行く」
「えっ。リーグの仕事は大丈夫なの? それに会社だってあるのに」
「今はユウキくんがチャンピオンだから問題なし」
「あーそっか。ユウキくんに負けたんだっけ」
「その言い方は少し引っかかるけど気にしないでおくよ……それに会社は僕がいなくても大丈夫さ」
「流石放蕩息子」


「ホウエンのチャンピオンか! なら丁度いい。今、このアローラ地方にもポケモンリーグを建設している最中でして是非チャンピオンのアドバイスを頂きたい!」


「名前は寒くないのかい?」
「シンオウっ子舐めないで」



「図鑑をアローラ用にアップグレードして、手持ちも整理して、いざ研究の旅へレッツゴー!」


「わわ。あーそっか、アローラではこの姿のライチュウは珍しいんだっけ」
「私カントー出身だからこの姿のライチュウを見るとちょっと安心します」


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