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  深影先生と


「もしもし、暇ですね深影先生」
『暇ですねは酷いなあ…』
「でも実際暇でしょう?」
『まあ……で、一体どうした?
こんな時間に、夜更かしは身体に良くないぞ?』
「いいんです、今すぐ先生に伝えたいことがあるんです」
『今すぐ、俺に?』
「あのですね、先生が近々結婚するって占いに出たんですよ、ちなみに私以外の人とです
だから良かったですねと」
『へえ、それは良い話じゃないか』
「そうでしょう?これがどうしても先生に伝えたくて電話したんです」
『そっか、ありがとう』
「いえ、御礼を言われるようなことはしていませんよ」
『わざわざ俺のことを視てくれたんだろう?本当にありがとう
御礼にそういう話になったら名前に一番に伝えるよ』
「…そうですか、ありがたいです
では私は要件も伝えたしこの辺で失礼しますね、おやすみなさい、深影先生」
『ああ、おやすみ』



「……ねぇ、深影先生、エイプリルフールのルールって知ってます?
エイプリルフールに吐いた嘘はその一年間実現しないんですって
そのルールでこの嘘ですから、これでこの一年先生は結婚出来ませんね
私が先生と結婚出来るまで毎年この嘘を吐いてあげますから」




深影先生と汚れた嘘




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