ゆっくりと進む恋
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『ケントさん
コーヒー飲みますか?』

ケント「ああ、いただこう。」

『じゃあ淹れてきますね。』


そう言い、台所の方へ歩いて行くマイ。


マイは小さいんだな。

いや、私が大きいのか?


そんな事を考えている時
私は無意識にマイの背中を
見つめていたのか、と、ふと思った。


マイと付き合うまでの私は
恋愛なんてものは遺伝子が
より優秀な子孫を残すためにするものだと
考えていた。

しかし、マイと付き合ってみて
考え方が変わった。


マイは私にとって
初めての彼女、というやつだ。

どうすれば喜んでくれるか。

どうすれば楽しく過ごせるか。

マイが相手だと
私はそんな事ばかり考えてしまう。


以前の私からすると、女性に対して
こんなに夢中になるなどとは
思いもしないだろう。

それくらいマイには魅力があるのだ。

私はそう思っている。


『ケントさん、コーヒーです。
どうぞ。』

ケント「ああ、ありがとう。
いただくとするか。」


私はマイの淹れてくれたコーヒーを
早速飲んだ。


『どうですか?この前、店長に
美味しいコーヒーの淹れ方を教わったので
実践してみたのですが…。』

ケント「そうなのか。
私はとても美味しいと感じた。」

『本当ですか?
美味しいと言ってもらえてよかったです。』


そう言って笑うマイの顔が
可愛いと思った。


ゆっくりと進む恋


『今度は美味しい紅茶の淹れ方も
教わってきますね。』

ケント「ああ、楽しみだ。」


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