安らかな息
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『一緒に寝たいです。』


顔をリンゴのように真っ赤にしながら
マイは言った。

ずっとずっと願っていた言葉を
マイの口から聞けた。

僕は嬉しかった。


イッキ「でも、寝るだけで
終われないかも。」


マイはあまりにも可愛すぎて
理性を保つのがやっとだ。


『…?それはどういう意味ですか?』


マイは首をかしげる。

わざとわかってないフリを
しているというわけでは、なさそうだ。

回りくどい言い方をしたからだろうか。


でも、その時に思った。

この子は絶対に傷つけない。

こんなに純粋なマイを
僕が汚したくはない。

そう思うのは、それだけ僕は
マイの事を愛しているからだろう。


『…?』

イッキ「ああ、なんでもないよ。
一緒に寝ようか。」


寝るよりもっと先の事をするのは
今じゃない。

マイはこれから先も
きっと僕のそばにいるだろうから。


安らかな息


『…イッキ…さん…。』

イッキ「寝言?
僕の夢を見てくれてるのかな。」


なんて、自惚れかな。





(お題配布元「原生地」)


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