少しだけでも許されない | 【ホームレス公園】 今はほとんどホームレスの姿が見られない。昼間ならジョギングしている人が多いと感じる。 どうにかして生き残りのホームレスを探す。 くたびれた帽子をかぶり、コートを羽織った髭面の男を見つける。声をかければ反応するが、基本協力的ではない。報酬を出したり彼の興味をひいたりできなければ無理。 「あ? んだよ、なんかようか」 「ふん。確かにホームレスが少なくなった原因は知ってるが…協力してやる義理はないな」 「ヤマさんだ。そう呼ばれてる」 報酬を提示すれば教えてくれる。 「5年…位前だったか。金髪のにいちゃんがよ、俺たちに声かけてくるようになったんだ。話しかけられたやつはよ、なんでかしんねぇがあのにいちゃんについていっちまうんだよ」 「俺は怪しいと思ってたからよ、話かけられねえように気をつけてた。ある日興味本位で奴のあとをつけたことがある。話しかけられたら奴はみんな、同じ建物に入ったきり、出てくることはなかった」 「どうだ? 満足のいく答えかよ」 「案内くれえなら…まあいいぜ」 ヤマさんは市内ではあるものの、住宅が少なく寂れた一角、なかでも近隣住民などいなさそうなあたりにある、コンクリート製の建物へ案内する。広めだが、おそらく一階しかない平屋だ。ここがテオドールの拠点らしい。送り届けるとヤマさんは去っていく。 【テオドールの拠点】 入ると広い空間になっている。四角い鉄筋コンクリート製の柱が等間隔に並んでおり、部屋わけするように柱の間にビニール製の幕がおろされている。明かりがないため、ビニールで仕切られた先の風景は見えない。今は廊下のように細く仕切られた空間にいる。右手側と左手側に空間があるようで、廊下の突き当たりにも空間がある。 【右の空間】 革張りのソファーとガラステーブルがあり、服の吊るされたクローゼットと、簡易シャワー、冷蔵庫などがある。ここで生活していたのだろうか。 ・〈目星〉に成功 → クローゼットの下から厳重に封をされた箱を発見する。開けると、カビ臭い古書が出てくる。綴じ目がほとんど解けているそれは古書いうより、紙束という方が正確だろう。手書きで、異国の言葉でかかれている。知識に成功でドイツ語とわかる。 〈ドイツ語〉に成功で読める。読むには6時間ほどかかる。人を無力化、または支配する魔術的な呪文が数個記載されている魔道書の一部だとわかる。1D4のSAN喪失。得られる呪文はテオドールが有するものと同じ。 【左の空間】 手術台が真ん中にあり、台を照らす大きな照明が真上にある。台の横には手術用具だろう、刃物や注射器などの器具が並ぶ。壁際には怪しげな薬品庫があり、部屋のあちこちに赤黒いなにかがこびりついている。 ・薬品に〈薬学〉〈医学〉 → 意識を奪う・朦朧とさせる・混濁させる、または体を弛緩させるといった薬が中心に並ぶ。 ・〈目星〉に成功 → 棚に置かれた使い込まれたノートを発見。中身は英語でまとめられている。英語に成功で読むことができる。 『この国に来て興味深いことにばかり出会う。聖が見せてくれた神懸かりというのは実に興味深い。矮小な人という存在が、位階の違う神を宿し、その力を得ることができるなど、奇跡のようだ。 僕は考えた。つまり、神懸かりにより、神をこの地上で捉えることができる。収集し、解体し、研究し、僕の意のままにできるのではないか? 素晴らしい! 神そのものを実験材料にできるとは! 早速神を留める手を考えねば…。 (以下には読めない記号めいた文字がしばらく続く) 完成した。これで僕の研究は実現する。この国には八百万と言われるほど神がいるのだろう? だったら、少しくらい、利用しても問題ない』 【突き当たり奥】 入ると異様な光景に目を奪われる。SF映画で見るような、巨大な円柱状の容器が左右にいくつも並び、中に、面をつけた人々がいる。数は100近くあるのではないか。人々の中には、一部人の原型をとどめていないものもいる。なにより、気配が人ではなかった。背筋が不気味な感覚に撫で上げられ、寒気がする。足はすくみ、歯の根が合わない。 SANC 1D3/1D6 容器を壊すと液体が出てくる。初めは動けないでいるが、動けるようになると中のものは襲いかかってくる。 体に短刀を当てると傷口から燃え上がり、烈火に包まれる。あるものは跡形も残らず、あるものは面だけが消失し、あるものは体の一部も奪われる。 SANC 1D3+1/1D6 【最奥】 入るとなにかがすごい速さで飛んで来て、探索者の足元を穿つ。コンクリート製が砕け、小さなクレーターができる。飛んで来た方向を見ると、男が2人こちらを見ていた。1人は金髪の外国人。テオドールだ。不敵に笑っている。もう1人は面をつけた男で、間違いない。友人の岡だろう。しかし、岡の背からはうねうねと揺らめく透明感のある青い触手のようなものが、数本伸びている。まともな状態でないことは確かだった。 「新しい憑代が来たようだ! 歓迎するよ」 「これを取り戻しに来たの? だめだめ、これは僕のだよ。結構いい感じなんだ」 「まあいいや、相手してあげる」 岡?との戦闘 dex10 (そのほかのステ値は決めていないので自由に設定してください。短刀を岡の体に当てれば勝てるのでいらないかも) 触手攻撃 70% ダメージ 1D6 足取りがまだ覚束ないため回避しない しかし30%の確率で触手で防ぐ 短刀が触手に触れるとその触手は失われる。岡に触れると烈火により、戦闘不能になる。面は消え、岡の体だけが残る。 「なんてことをっ! 僕のだぞ!?」 テオドールとの戦闘。dex10 (こちらも短刀を当てれば勝てるのでステ値決めてません) 岡がやられたことに、動揺するもののすぐに懐からなにかを取り出す。ロザリオのようだ。テオドールがなにごとかを唱えると、ロザリオが発光し、あなたの体が動かなくなる。(バルザイの印の創造) 形代があれば、形代が破れ助かる。形代がなければ、回避不可能の攻撃を受ける。1D3ターンで拘束は解ける。 小型ナイフ 65% ダメージ 1D4+1 回避 35% ちなみに逃走しても追いかけては来ない。 テオドールにナイフが当たると燃え上がる。胸と頭を抑え、断末魔の叫びをあげる。最後には焼け跡のないテオドールの体が残る。脈もあり、息もしている。 テオドールを殺すか殺さないかの選択。 頭の中にあの声がしてくるとかして、焦らせると良いかもしれない。 殺した場合 SANC 1D3/1D6 【エンディング】 テオドールを殺せば呪い解除。 殺さなければ発動。完全な呪いならば、炎に焼かれ死ぬ。不完全ならば、毎夜炎に焼かれる夢を見るようになる。一晩ごとにSANが1減る。 岡は無事。なにも覚えていないらしい。 【セッション終了処理】 呪い解除! 1D10回復 不完全な呪いが残った 1D6回復 容器を割って神々の解放をした 1D6回復 |