水たまりに太陽をみて息を呑んで一歩、前へふわりと宙へ浮かんで、下からの上昇気流に身を任せれば時計の針は逆回り指先を延ばしてお日様を仰ぐたんぽぽも綿毛の侭、俺の手のひらの中蜘蛛が、糸を逆に辿って蝶を吐き出す俺は眩しさに目を閉じる強く握りしめた種が拳の中で、かしましく騒ぎ立てる「このままじゃ終われない」