1回の裏『1番』

飽きやすい彼がなぜ野球部に入ったのかは謎。
最初は飽き飽きしていたけど、私が投球フォームを見始めたときから先輩たちや同級生と仲良くなってきた。
野球も集中してやるようになり、今では変化球を3種類投げられるようになった。

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「「「「お疲れさまでした!!」」」」


練習が終わり帰り道。
家が近くである私と勇斗は一緒に帰っていた。


「最近思ったけど勇斗は変わったね。」
「んだよいきなり…俺の勝手だろ……あぁ、ちょっとコンビニよってくから先帰ってろ。」
「なによ、女の子を一人夜道歩かせる気?」
「今日の授業は午前中だけだったし、練習は早く終わったから暗くねぇだろ。」
「………ちっ。」
「舌打ちすな。じゃあ、」


勇斗が走って行った方向は近くのコンビニとは全く違う方向だった。












Seys 勇斗
俺は飽きやすい。
それはわかっている。
けど、俺があいつ(千春)を見ていると飽きない。
むしろ逆。気になって仕方ない。
だが、

野球をやっているときは別だがな。

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