原義は古代ギリシア語で「清浄な(カタロン)ものにすること、浄化」を意味する。アリストテレスでは、この語は文学論上の用語として、とくに悲劇が人間の魂に対して及ぼす清浄化の効果について用いられ、悲劇とは「憐(あわれ)みと恐れの情による、これらの情の浄化(カタルシス)である」と規定された(『詩学』1449b27〜28) prev next bkm