『どうしよう困った』


あたしは今ひじょーに悩んでいる。


『どーしよコレ』


うーんと悩むあたしは、端からみたらどう映っているのか。恐らくおかしい人、だろう。いやそもそもかぶき町に全うな人はいないと思う……ってそんな事を思ってる場合じゃないんだよ!

真選組から追い出されたんだよ!!

ひどいよね!
今日は丁度非番でさ、天気いいしどっかブラブラするかーって思って私服着てかぶき町歩いてたらさ、なんかこう…周りがさ…ピカーって光ってさ、かぶき町にいたんだよ。
変わらない風景でさ、でもいきなり周りが光ったからなんか恐いからとりあえず屯所戻ろうって思って戻ったらさ、テメーなんか知らねぇって門前払い食らったよ土方さんに。マジなんなのあの人。一回死んでくれないかなホント。
…と、まぁこんな感じでまたかぶき町に戻ってきた名前です。


『これからどーしよーかな…あ』


そーいえばあたしって知り合いに何でも屋いるじゃん!銀時いるじゃん!よし行こう!
そうと決まればなんとやら。あたしは万事屋へ向かった。







ピーンポーン



「ホラ新八ィ、さっさと出なさいよ」

「シロちゃんの言う通りアル。お前はそれしかできない能無しなんだからな」

「なんでいつも僕が…はーい、今開けますよー」


ガラッと開かれる扉。そこにいたのは新八で。


『ぱ…ぱっつぁん〜』


土方さんにひどい扱いをされたからだろうか、新八がメガネの神様に見える。

「あの…すいませんがどなたですか?」

『ああん?テメェこのやろっ あたしのこと忘れたのかコルァ。なんだよ揃いも揃って。いじめか?いじめられてんのかあたしは』

「何々ー?新八どーしたの。彼女さんと喧嘩?…いや、ゴメン、あんたに彼女なんていなかったか」

「余計なお世話ですよシロさん!つーかなんでこういう話になると来るのかなぁ!!」

「面白いからに決まってんでしょーが」


ケラケラと笑う美人さん。
誰ですか。


『………………』


ピシャンッ


あたしは外に出て扉を閉める。
いやいやいやいやなんなのアレ。誰なのあの人。
シロさんって呼ばれてなかった?シロさんって誰だよ銀さんじゃないのかよ。


「どーしたのよアンタ。万事屋に用があるんでしょ?中に入んなさいよ」