ネタ

曇天に笑う

『生きたいとは思わなかった』
『でも、天火が生きる理由をくれた』
『だから、あたしは生きるんだ』


銀色世界で死んで、曇天世界に転生。

孤児のところを大湖に引き取られる。
天火、蒼世、妃子とは昔なじみ。

天火達が犲に入るなら自分も、と思い入隊する。
だが、大湖が死に天火が犲を抜けると言った数ヶ月後に風香も脱退する。

妃子とは仲良し。おっぱいが羨ましいです。
「風香じゃない!久しぶりねー」
『なんでそんなえっちぃ格好してるの!?あたしが抜けてから妃子になにがあったの!?』
「? なに言ってるの?」
『おっぱいが羨ましいです!!!』
「会話して!?」


蒼世は風香が好き。だがしかし相手はあの風香である。気づくわけがない。ちなみに天火や犲にはバレている。
「相変わらずだな、風香は」
『? そう?あ、蒼世ってば空丸の師匠やってんだって?空丸超喜んでた』
「そうか…なあ、この菓子なんだが一緒に食べないか?」
『いいの!?やったー!!じゃあ天火も呼んで…「呼ばなくていい」うん? 蒼世がそー言うんならいいけど』

「(ドンマイ蒼世!)」
「(次があります隊長!)」

「(なぜ気づかない…!)」
『(このお菓子おいしーな)』



白子が風魔の一族ということを知りながらも疑わない天火の代わりに人一倍警戒していた。そのことが天火にバレ、怒られた。「白子は家族だ。家族のことを疑うな」『…天火が疑わなすぎなんだよ。少しくらい警戒心もって』「もってる。白子は信頼できる奴だ」『………』



家族を何より大事にしており、空丸や宙太郎には目一杯愛を注いでいる。弟かわいい天使か!!

白子の作る甘味が好物。しかしご飯は別である。なぜご飯を作る時は台所に立つなって言ってんのに立つの!ご飯を作るのは空丸の仕事です!ちなみに白子のご飯の被害を受けるのは大体風香だったりする。
「はい風香、あーん」
『さては貴様あたしのことが嫌いだな!?』
「好意だよ。ほら、あーん」
『やめろ!!ダークマターを近づけるな!!』
「あーん、して?」
『ぎゃああああああああ!!!』



天火が処刑されるシーンで生前のことを思い出して思わず泣いちゃう風香さんとか。松陽先生を思い出して泣いちゃう風香さんとか。そしてその涙を見て罪悪感を感じる天火さんとか。そんな二人だったらかわいいと思いませんか!!




原作に沿うならきっとシリアス多めになるよね。ギャグで書きたい。楽しそう。
書くならきっと短編で。
曇家のことも楽しそうだけど、犲時代とかも面白そう。風香に想いを寄せてる蒼世をからかう天火とか、それを温かく見守る妃子達とか。



――天火が大蛇の器だと、聞かされたのはいつだっただろうか。
それが本当なのか嘘なのかは、わからないけれど。


『どうして…っ あたしに生きろって言ったアンタが、先に死のうとしてるの!!』


それが運命さだめなのだと、頭ではわかっているけれど。
でも、どうしても認めたくなかった。


『アンタが大蛇の器だろうがそうじゃなかろうが関係ないよ』

『言ったでしょ、あたしはアンタを護るって』



十一年前のあの事件で、天火は犲を抜けることを決意した。
彼はあたしに打ち明けた。もう左半身が動かないのだと。大蛇細胞の実験台になったのだと。曇を護るため――愛する弟達を護るため、自分は犲を抜けるのだと。そのために、自分は生きるのだと。


『勝手に死ぬなんて許さないよ』

『あたしを生かしたのはアンタの父親だ』

『だったら責任持って、アンタもあたしと一緒に生きろ』


そう言ったら天火はびっくりして、すぐに嬉しそうな表情をした。
大好きで大切な、あたしの“家族”。

それを壊そうってんなら、誰が相手だろうと容赦はしないよ。
例えば相手が……天火が心を許した相手だとしても。


『ほら、帰ろう』

『空丸と宙太郎が待ってるよ』

『――おかえり、天火』