銀色ジャスティス | ナノ


▼ お母さんだって忙しいんだから夕飯のメニューに文句つけるの止めなさい

「韋駄天の剛!!」

「毘沙門天の修輪!!」

「弁財天 薫よん」

「広目天 松尾」

「大黒天 伊作ー」

「摩利支天 服部全蔵」


「「「六人あわせてフリーター戦隊シノビ6」」」


ポーズを決め、カッコよさげにいる六人。そしてタイミングよく起きる小さな爆発。……まあ伊作って奴はかったるそうにしているけれど。


「ワーハッハッハッ カーツラァァ!!いやロクニンジャーよ、年貢の納め時だな!」


現れたのは一人の男。あれは…遠山珍太郎か。いつ見ても気持ちの悪い顔してやがる。


「シノビ6はいずれもお庭番をつとめていた猛者(もの)達ばかり!貴様らがひっくりかえっても勝てる相手ではない!カワイイエリザベスちゃんの目の前でくち果てるがいい」

「エリザベスぅ!!」


ガシャン、と鉄格子が降りてきた。またかよとか思ってしまったのは仕方ないと思う。

銀時、さっちゃんとあたし、ヅラ、新八、神楽で分かれてしまう。
銀時のところには服部、薫。あたしのところには残りの四人に振り分けられた。


「てめーは俺が相手だ、ジャンプ侍ィィィ!!」


銀時に斬りかかってきたのは服部。アレが銀時の相手になるらしい。


「まさかこんな所で会えるとはなァ。てめーのおかげで俺ァなァ ジャンプ読む度にてめーの顔がチラついてイライラして読書できなくなっちまったんだよォ」

「待て待て。……えーとジャンプジャンプ…あっ!アレだ!ジャンプ借りたっきり返してなかった磯村君?待て、あれにはワケが」

「服部っていってんだろーが!!お前何!?まさか俺のこと忘れたのかァ!!」

「ワリーな、男の顔覚えるのは得意じゃねーんだ」

「てめェェェェ!!いやっ 待て!だったら俺も覚えてねェ!お前なんかしらねェ!!」

「じゃあ闘り合う理由もねーだろ」

「うるせェェ!覚えてねーけどなんか腹立つんだよォ!!」


どんな理由だよ。


「銀サン気をつけて。その人はホントに危…」

「気をつけるのはアナタよん」


さっちゃんがいた場所に刺さるのはバラの花。


「フフ、流石だわん。その身のこなしまさしく猿…アラごめんなさい、さっちゃんって呼ばなきゃいけなかったんだっけ、お猿さん?」

「アナタ…忍者学校のマドンナ脇薫さん?ごめんなさい、ケバくてわからなかったわ」





第三十六訓
お母さんだって忙しいんだから夕飯のメニューに文句つけるの止めなさい





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