烏野高校排球部



HRが長引いてしまい部活に顔を出すのが遅くなってしまった。早く行かねばと思い早足で廊下を歩く。


『ごめんなさーい、HRが長引い…て、』


遅くなってしまいました、と続くはずだった言葉はなぜか第二体育館にいる教頭のヅラがとれ大地さんの頭にのるというミラクルが起こったことにより続かなかった。


「…アレ…ヅラだったのか…!」

「気付くの遅ぇよ。皆入学式で気付いてたぞ」

「ブォッフ!お前らっ!プクック 黙れ」

「田中も黙れ!!」


何これカオス。


「…澤村君…ちょっといいかな…」

『あの…大地さ…』

「…逝ってくる」


『(漢字変換ミスってます!!)』


大地さんは教頭に呼ばれ後についていった。


『…で?これはどーいうことなの田中?』

「いや…これには深ーいワケがあってだな…」

「あ、風香さん。ちわっす」

『おー、飛雄じゃないの久しぶり。……ってなんで烏野ここにいんの!?』

「相変わらずのナイスツッコミです」

『そんなコメントいらないよ!』


何があってヅラを吹っ飛ばすという事件を起こしてしまったのかを田中にきいている時にかけられた声。それは紛れもない後輩の声で。


「実はな、影山の打ったサーブを日向が上手く返せなくてそれが教頭のヅラに…みたいな」

『さすがスガさん。完結でわかりやすいです』


それに比べてコイツは。


『オイコラ飛雄、主将の指示聞かないなんてどーいうことだ?あたしはそんな子に育てた覚えはありませんっ!』

「育てられた覚えもないっす」

『…………』



「(え、なんで風香と影山あんな仲良し!?スガさん何か知ってます!?)」

「(何も)」

「(あ…あああの女の人誰ですか!?)」

「(バレー部のマネージャーだよ)」

「(にしても影山彼女持ちだったのかー。しかも風香)」


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