「何で、謝るの?」
僕は君に問いかける。
「僕は好きだから来てるんだよ」
君と過ごした海が
君と見つけた花が
僕と、君の、思い出が
なのに何で、君は。
今年も来てくれて
ありがとう。
そう言って
赤色の花をゆっくり撫でながら
君は波の音と共に、
消えていく。
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