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俺の本音。




…俺の、本音?

そりゃもちろん、彼女のセリアとあんな事こんな事…。

…。だけど、そうもいかないのがセリアなわけで。

俺の本音は、いつも隠したまま。

…俺って、大人だよなぁ。


「…ってわけなんだよ、クラウドォ〜。」

「…その話題を、俺に振るなよザックス…。」

「だぁってよぉ〜…話し相手、お前しかいねぇし。」

「…はぁ。まぁ、頑張って。」

「って、ちょっおまっ冷たくねぇ!?」

「…これから、マテリアで実戦だから。じゃ。」

「おっおいっ…本当に行っちまったよ…。」


俺が悩んでんのは、他ならぬセリアの事だ。

別に極端に恥ずかしがり屋とかじゃない。

…だけど、なんていうか。

俺らしくないけど、大事にしたくて、キス以上の事は一切、してない。

女たらしでコマシだと噂されるこの俺が、だ。(自分で言ってて悲しいけど)

もちろん、女の子の扱い方ってーの?の心得っつーのはある。

だけど…言葉が、上手くでてこないなぁ。

まぁとにかく、今は世界で一番大切な女…ってこと。


「ザックスー!」

「セリアっ!おっかえりーv」

「ただいま!ザックス、寂しくなかった?」

「すんげ―――っ!寂しかった!」

「クスッ、ザックスらしい。」


セリアは長期の遠征で、西…ウータイの方へ行っていた。

…しかも、セフィロスの旦那と一緒だって言うし…。

めちゃくちゃ、心配だった。

…まぁ、旦那はそーゆー事に疎いから大丈夫だと思ってたけど。

それに、セリアだってソルジャー1stだし。

下手な奴等よりも、ずっと強い。


「でも、今回の遠征は楽だったわ。モンスターを倒すだけだったもの。」

「そりゃ楽だったなー。良かったな!」

「セフィロスも今回はそれなりに動いてくれたし、疲労もあんまりないの。」

「へぇ〜…あの旦那がねぇ。」


…まさか旦那の奴…。

いや、疑っちゃいけねぇよな。


「まぁとにかく…ザックスの所に無事帰ってこれてよかったわ。何かザックスの顔見たらホッとした。」

「俺も、セリアが帰ってきてくれたからホッとした!」


俺が抱き締めれば、セリアも抱き締め返してくれる。

…あー…抱きてぇ。…良い匂いが、する…。


「…ザックス?どうしたの?」


おっといけねぇ。ついトリップしちまった。

今は抑えて、抑えて…。

セリアも帰ってきたばっかで、多少なりとも疲れているだろうしな。


「いーや、なんでもねぇ。…そうだ、紅茶でも飲むか?」

「あ、じゃー頂こうかな♪」


…今はまだ、いいか。

もう少し…もう少し、我慢してくれよな、俺の息子。

…抱きたいのは山々だけど、とりあえずセリアの気持ちが先。

っていうか、俺だよな問題は。(掻き抱きそうで怖ぇ。)


「ほら。熱いから気をつけろよ。」

「ありがとう。あー…おいしー…。」

「何かおばさん臭いぞ?」

「あ、ひっどいなぁ。まぁいいや。ありがと、ザックス。」

「何が?」

「…うん、ありがとう、ザックス。」

「…?どうしたんだよセリア?」

「ん…。」


おもむろに立ち上がったセリアは真っ直ぐに俺の隣にくる。(さっきまでは向かい合わせだった。)

そして、腕を絡めてきた。

…本当にどうしたんだ?セリア…。


「セリア?どうしたんだよ?」

「…ザックスって、さ。噂じゃたらしだのコマシだの言われてたじゃない?」

「…まぁ、昔の話だよ。今はセリア一筋!」

「うん、分かってる。…だけど、付き合ってから、一度も…その…。」


抱いて、くれないじゃない。

最後の方は声になってなかったけど、俺にはちゃんと聞こえた。

…。セリア、ひょっとして…不安だったのか?


「…ずっと疑問に、思ってて…。いくら昔の話でも、やっぱり、その…。

 女としての魅力、ソルジャーだから仕方ないけど、ないのかな、って…。」


…セリアは、俺の理性を外させたいのかな。

といっても計算でやってないことくらいはもちろん分かる。

でも、これを言われちゃあ…もう、我慢なんて出来ねぇよ?


「…セリア。」

「キャッ!?ちょ、何して…」

「何って、ダッコ?」

「っ…私は、真剣に…!?」

「俺も、真剣。そんなこと思ってるセリアに愛でも捧げようかと?」

「…ザ、ザックス…」


そーんな潤んだ目ぇしたら理性も何もないって。

…今まで溜め込んだ愛、しっかりと受け取ってもらいましょうか?

俺は、セリアを姫抱っこしてベッドに降ろした。


「お許し得たし…いーよな?」

「…。」

「無言は了承と取るぜー?」

「………。」


見事に顔が真っ赤。

不安そうな瞳を俺に投げかける。

…俺の中の何かを駆り立てるには十分。


「…セリア。不安にさせてごめんな?」

「…高くつくよ。」

「ははっほんとうに高そうだな。…な、セリア。」

「…何?」

「すっげー、今、最高に、愛してる。これからも、ずっと、愛してる。」

「…うん、私も、愛してる…。」


お互いに微笑んで、キスを交わした。

その唇の熱さは、確かに愛を伝えた。


この先お前だけを愛する。

それだけは、変わらない。

だけど、今は俺の本音に気がつかないでほしい。

どうしようもない独占欲が、俺の中で生まれちまったみたいだ。


だけど、もう不安にはさせねぇよ?

…これからも、愛してるぜ、セリア。


End…?

あとがき。

…こっぱずかしい…!
何だ最後の台詞は。無理だ。拒否る。(ヲイ)
でも実際こんな甘い言葉吐かれたらグラッとくるかもしれない自分はもう駄目かもしれない。

っていうか、お題に本気で沿っているのか不安です…。
萌えの神様、降臨して!(爆死)

PCサイトより移行。
お題はtrash様よりいただきました。

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