その他夢置き場 | ナノ
答えを求める君の声に限りない憎悪の花束を





※ちょっと注意





















「どうしてっ…!」

「…お前が、悪いんだからな。」


そうだよ、お前が悪いんだよ。

俺を、狂わせるから。









コトの始まりは、昨日。

俺は、秋丸と一緒にスポーツ用品売り場にいた。


「なんで秋丸とこんなとこに…」

「しょーがないだろ!買出しなんだから!」

「…どーせだったら來羅と一緒が良かった…。」

「…あのな。木ノ瀬は部活違うだろ?」

「でもよー…」

「あーはいはい、飢えてんのは分かったから。行くよ榛名。」

「ちょ、おい待てよ秋丸!」


だって、仕方ねぇじゃん。

好きだから、モーソーだってしちまうわけで。

アレしたい、こうしたい、って欲がどんどん溜まってくのがよく分かる。

こういうとこ、俺は健全な男子だと思う。


「…よし、終了。ほら、こっち持って。軽めの方だから肩にも負荷はかからないでしょ?」

「おー、サンキュ、秋丸。」


秋丸のこういうとこ、すげーと思う。

まぁ、そこのことはオレも感謝はしてんだぜ!


「んじゃ、後は帰って渡して終わりだね。」

「やっと終わりかー、長かったなぁ。」

「お前はほとんどついて回ってきただけだろ!」

「こーゆーのは秋丸に任せる。」

「あのなぁ…、あれ?」

「ん、どーしたんだよ、あき…」


秋丸が見た先には、俺の想い人である來羅。

秋丸は途中の経過で分かるように、俺が來羅の事を好きだというのは分かっている。

だから。

タカヤと2人で歩いてる、來羅の姿なんて見たくなかった。


「…だよ、あいつ…」

「…榛名…?」


それが、たまたま会っただけかもしれない。

そして、帰り道が途中まで一緒だったのかもしれない。

だけど、今のオレにはそんなことを考えている余裕なんて、なかった。

ふつふつと沸いてくる嫉妬心が、体全体に行き渡る。


「…行こうぜ、秋丸。さっさと持っていくんだろ。」

「え、ちょ、榛名!待てって!」


全てが、気にいらなくなった。

純粋でいた想いが、いとも簡単に、崩れてどす黒いものに変わった。


















翌日(今日は学校が休みだ)になってから、オレは來羅の家に行った。

そして冒頭に戻る。





「お前がっ…お前が!!」

「っ!!」


ビリッ、と服を破き、オレは來羅の肌を容赦なく舐める。

触れていたわけでもない。けど、どうしようもない嫉妬心が、オレを抑えてくれない。

(こんな、ムリヤリしたいわけじゃない)

(けど、おさえらんねー。…來羅が、悪い。)

あの時、一緒に歩いてたのが他の誰かなら、まだ葛藤するだけですんだ。

だけど、よりによって、タカヤだった。

あいつとは何だかんだでバッテリー組んで、最低呼ばわりされてるけど、嫌いじゃない。

けどこれだけは。これだけは、譲れねぇ。


「榛名っ!ちょ、ほん…っ…と、やめ、て!」

「少し黙ってろ!」

「っ…!!」


來羅の肌の、至る所に赤い華を咲かせる。

オレのモノ、って印。

同時に…オレの、深い嫉妬の証。

これを沢山咲かせて、花束にして來羅にプレゼントしてやるよ。


「はる、なっ…!」


來羅が、どんなに泣いても、抗っても。

オレは、來羅を離すことはなかった。




オレを嫉妬させた、お前が悪い。

理由なんて聞くなよ。




(ご め ん な)





気絶して眠る來羅に、オレはそっとおでこにキスを送った。


End


あとがき

…微エロー初榛名さんは痛い微エロでした。

元PCサイトより。こんなんが初榛名って…w

戻る 夢見へ

- ナノ -