キリ番28000リクエストの「『キスだけでなく処女まで奪われた』の続き」です。
相変わらずパラレルワールド的設定になってしまい、すみませんでした。

※ハンジさんがあえてものすごく男性軽視なことを言っていますが、調教および開発の一貫であり、全く本心ではありませんのでご安心ください







「あれ突っ込まれれば気持ちいいなんて、嘘だって」

「う…っ」

夜、あの日から私は毎日ハンジさんに抱かれる(という表現でいいのだろうか)日々を送っていた。

「まあ、上手い人もいるね。
だけど、あんなのより、指や舌で愛撫された方がよっぽど気持ちいい」

「痛、抜いてっ」

「男にやらせたら、もっと痛いんだよ?
指は太いし、やたら早く動かせばよがると思ってるし。
娼婦やら何やらがあれでよがるのは、そっちのがエロくて客が興奮するのがわかってるからさ。
激しくて、太くて、長けりゃ、それだけで女が本気でよがると思ってるバカな男どもに教えてやりたいね。
女はもっと、繊細だって」

「ふっ…!」

脇腹を撫で上げられて、思わず声が漏れそうになって、慌てて下唇を噛む。

男性が、全員そういうわけじゃないと思う。

そういう人もいるかもしれない、それは事実だと思う。

だけど、ちゃんと女性を思いやって、大事にできる人だって、同じくらいたくさんいる…と、思う。

それでも、私は性経験はない。

対して、ハンジさんはきっと、何かしらあるんだと思う…知らないけど。

だから、私ははっきり否定できなかった。

だからこそ、頭で言い過ぎだとわかっていても、ハンジさんの言葉は、私に刷り込まれた。

「そんな身勝手な男どもに身体預けて、ろくに気持ちよくもないのに危険な行為を迫られるより、」

ハンジさんの唇が私の耳に寄せられる、熱い。

「最初から、女の身体のことよくわかってる、女に抱かれた方がよくない?」

「ふ、ぅん…っ!」

ハンジさんの手が二の腕をするりと這う。

最初は、ただこそばゆいだけだったのに、今ではこの様。

くすぐったいから、気持ちいいに変換されるのは、早かった。

「たくさん撫でて、舐めて、ゆっくり甘やかされた方が、気持ちいいのにね。心も身体も満たされて」

何が、心だ。

私がハンジさんを愛しているなら別かもしれないけど、私は彼女を愛してなんかない。

だけど、悔しいことに、彼女にこうやって触れられて、彼女がきっと私を(例え歪んでいても)愛しているんだろうことは、よく伝わってきてしまった。

「あいつらは結局、自分が気持ちよくなりたいだけなんだよ。
だから、最終的には身勝手に腰振って、自分が欲を吐き出せちゃえば、はい終わり。
それは、嫌でしょ?」

「ん、あっ…!」

それは、言い過ぎだ。

いいじゃないか、お互い妥協はしなくちゃかもしれないが、お互い気持ちよくなれるなら、こんな一方的に愛を押し付けられるより、よっぼといい。

きっとそうだ。

「今、何か変なこと考えなかった?」

「っ!?」

この人の観察力は、本当に怖い。

「ねえ、さっき何考えてた?」

「あの…んっ」

手が、指が、止まる。

だからこそ、ナカに入った彼女の指が感じられて、異常に恥ずかしい。

「言って」

「…は、ハンジさんは、っ」

「うん?」

「わた、しにっ触るばっかで…何も、気持ちよくなんかないくせに…ん、ぁっ何が、楽しいん、ですか…っ」

「ん?見てるだけでも楽しいんだから、触って楽しいのは当たり前じゃない?
好きな子に触りたい、自分の手でこれでもかってほどどろっどろに甘やかして、堕として、気持ちよくさせたいのは、ある意味健全だよ」

「ふあっ!」

「はは、やっぱ初心者はここかなあ」

ぐいっとクリトリスを、絶妙な力加減で押される。

「私はナカでよがってるのを見るのも好きだから、こっちでも気持ちよくなってほしいんだけど」

「んん…っ!」

ナカを、ゆっくり擦られる。

ねちゃ、なんて音がして、もう聴覚まで犯されているみたいだ。

「大丈夫、私はあいつらとは違う。
ちゃんと、なまえがナカでも感じられるようになるように、私が開発してあげる」

「やだぁ…っ」

「とりあえず、今日は私の指でイケるようになろうよ。
わかってるんでしょ?もうそこまで来てるの。
何度も何度も私に抱かれて、最初は痛かったり、くすぐったかったりしただけだったのが、今はもう気持ちよくなっちゃってること、わかってるでしょ?」

「違…!」

「女としての快楽を掴みかけてるんだよ。
よかったね?が最初で。
じゃなきゃ、セックスがこんなに気持ちのいいことなんだ、なんて気付けなかったかもよ…?」

「うぅ、ん…っ!」

嫌だ、言わないで。

そんな思いを胸に、首を振る。

こんなの、初めてなんだ。

元々知らない人に、私を誘拐した人に、女の人に、こんな強姦と言ってもいいような行為を強要され、にも関わらず、自分の知らない快楽を、自分が覚えはじめていることが怖い。

こう…ぞわぞわっとして、お腹の下の方がきゅーっとして、頭が真っ白になっちゃう、あの感じ。

知識としては知ってる、そのさらに上の快感。

快楽が絶頂に達したときのあれ。

あれが怖くて仕方ない、それを彼女に与えられるのが、恐ろしい。

「なまえ」

「んん!?」

べろっと頬を舐められる。

「私に、溺れて、」

「んっ」

次は首。

「堕ちて、」

腹。

「おかしくなってよ」

「ふゃっ!」

いまだに、性器を舐められるという行為に慣れない。

「やだ…いやですってばあ…!」

「んー?」

「ひぅっ!」

ナカでもゆるゆる指を動かされながら、舌でも刺激される。

あいた片手は必ずどこかしらを愛撫していて、休まるところがない。

「最初は、心から堕として、身体もものにして、なまえの全部を、私のものにするつもりだったんだ」

「い、あっ」

「でも身体からってのも、ありかな」

「舐め、ないで」

「意外と、ん…君は淫乱の素質があるみたいだし」

「違…っ!」

「じゃあ私が上手いんだね、それで身体の相性もいい」

「違いま、す…っ!」

「それだと、対して上手くもなければ相性もよくない女にされて気持ちよくなっちゃう淫乱、ってことになっちゃうよ、なまえ」

「違うぅ…っ!」

「あは、わがままだなあ、えい」

「ふああっ!」

イイところ、身体全部の、私が感じる場所全部、ハンジさんにはバレてる。

当たり前だ、だって全部、私より先にハンジさんが見つけて、ハンジさんが開発したんだから。

「んんん、ああっ!?」

「ん?あれ、締まった?」

「やだ、やぁ…んっ!」

「ん?何が?…ふふっ」

「だ、だめ…ふぅんっ!」

ナカを指の腹で、舌で性器全体を、手で身体全体を愛撫されて、段々、おかしくなりそうになる。

「あれっ!?んんっ!」

「ん、ったた…はは」

思わずぎゅうっと太ももを閉めて、ハンジさんの顔を強く挟んでしまう。

「あ、あ…待って、んっ!?」

「何か…来そう?」

ほんの少しだけ、彼女の手が、指が、舌が、動きを早める。

「や、やだやだ怖いっ無理、やめて、いやぁんっ!」

必死で頭を振る。

怖くて、何もないのに何かにすがろうとして、両手を宙に手を伸ばす。

「掴んで」

「ふ、ぁ…っ!?」

私の身体を撫でていた彼女が、手探りで私の手を掴もうとしてくる。

訳がわからないまま、思わずぎゅっと、それを両手で掴む。

「ん、あっ!」

「ん、ふ…なまえ、イキそう…?」

「あっ、あ、わかんな…いっ!」

「ふふ」

涙が出てくる。唇を噛み締める。手を握る。

段々、どうしようもなくなって、ただひたすら足に力が入る。

「大丈夫」

「う、ぇっ…!」

「イッちゃえ」

「あ、っふあ、だめ、だって…ばぁ、んあ!」

「ふふふ!」

「あ、なんか、きちゃ、ぅん!?あ、っんあ、あああ!!」

びくん。








少女から女に堕とされた








身体が揺れる。息が荒い。胸が上下する。

「ぇ…んあ…っ?」

なにこれ。

「あ、ぅ…え…っ?」

わけわかんない。

「あぅ…え?…ん」

「ぶ…ははっ、ずいぶん惚けた顔をしているね」

ハンジさんが、私に覆い被さってきて、額にかかった髪をよけるように私を撫でる。

指からつん、とあの独特の匂いがしてきて、その手が今まで何をしていたのか、思い知らされる。

「い、や…」

「うん?」

ハンジさんが満足そうに私を撫でる。

ふと、自分の両手が何をしていたのか思い出した。

ぼんやりした頭のまま、離そうとするも、片手はハンジさんに握り返されて、離せない。

その手をゆっくり顔の横に置かれて、私を撫でていた方のハンジさんの手が私の頬に添えられる。

「ん…」

ゆっくり、ハンジさんの唇が重ねられた。

「なまえ」

「んん…っ」

顔を背ける。

「気持ちよかった?」

「ん…そんな…」

力なく首を振る。同時に涙が溢れた。

それを、ハンジさんが舌で舐めとる。

「しょっぱいね」

そのまま唇を頬に這わせてから、彼女はそう苦笑した。




何だか胸糞悪い感じになってしまいましたが、リクエストありがとうございました。

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