リクエスト21.「世界破滅願望型ミカサ」
※ヤンデレシリーズの世界破滅願望型(→我々の希望だと思っていた少年に希望を奪われた)のミカサ版
※エレンの物わかりがよくて、ミカサも存在していた場合
「それは、政略結婚…」
「……」
「姫、エレンのことは、どうするおつもりで」
「エレン…?なぜ、今エレンなの」
「私が知らないと、お思いですか。
姫とエレンは、特別な仲なのでしょう…?」
「……っ!」
「やっぱり。
……エレンに手を出しておいて、あなたは結婚するんですか?
敵の国の、王子と…」
「ミカサ、ごめんなさい…」
「謝罪が聞きたいわけじゃない。
私は、姫がエレンをどうするのか、聞きたいだけ…」
「エレンには、きちんと話した。
きちんと謝って、きちんとわかってもらえた。
だからミカサ、あなたもわかって…」
「何をわかれって言うんです」
「私は、政略結婚だろうがなんだろうか、今結婚しなくてはならないの。
私がやっと、国のために役に立てるの…」
「それは、あなたの、エゴ」
「、っ違…いいえ、そうかもしれない」
「そう。王女という立場にありながら、今まで何もできなかった自分が、役に立てると、あなたはこの状況を喜んでいる」
「喜んでなんか…!
……確かに、私のエゴではあると思うの。
それでも、私がかの国に嫁がなくてはならないのは、事実でしょう…」
「なぜ」
「なぜって…」
「あなたは、そんな覚悟があるなら、最初からエレンと特別な覚悟になるべきじゃなかった。
あなたは、自己犠牲に自己満足しているだけです」
「それでも!今、私がエレンを選んで、どうなるの…。
私も、エレンも、殺されちゃうかもしれない…。
特に、エレンは……」
「エレンは、私が守る」
「守るって言ったって…。
ミカサは、確かに今期の首席だよ、でも国相手に一人で守れるわけない…」
「それでも、守ります」
「ミカサ、ミカサは子供じゃないでしょう!
なら、わかってよ…」
「わかりません。
なぜ、エレンと一生添い遂げる覚悟もなく、エレンとそんな仲になったんです」
「…ごめんなさい、私が未熟だったの」
「……」
「ミカサ?」
「失望した。残念だ。
あなたにはもう少し、覚悟があると思っていた」
「ミカサ…っ!?」
「あなたがエレンと一緒にならないなら、」
「やめて!」
「こうするしかない」
「嫌っーーー!」
「ミカサ…どういうことだよ」
「エレン」
「おい、どういうことだよ!答えろよ!」
「……エレンとともにいれないなら」
「なに…っ?」
「こうした方が、マシだ」
「おい…なんだよ、マジかよ。
そう、言ったのかよ、この人が、この口で…」
「……」
「答えろよ、ミカサ!!」
「……」
「くそ…、なんだよ、どうしてだよ…っ!」
「エレン…」
「……俺も、」
「だめ、エレン。それはいけない」
「すぐ、いくから」
「エレン!!」
「…こうなると、わかっていた」
「なのに、私は、一時の感情に身を任せて、」
「取り返しのつかないことを、」
「してしまった」
「待っていて、」
「エレン」
「今、」
「私も」
いくから。