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願い事

過去拍手小話
※パロディ要素あり
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「魔法のランプだっ!」

おばあちゃんの家を掃除したら、いかにもなランプが出てきた。きっとこすったらランプの精が出てきてお願い事を叶えてくれるんだね!

優しくランプをこすってみたらしゅぅううっと出て来たクリーム色の髪に褐色のイケメン。

「こんにちは可愛いひと。
僕を呼びましたか?」
『わぁ!
ランプの精ってイケメンさんなんだ!』

ふふっイケメンだなんて嬉しいなぁと笑うランプの精はふわりと空中を漂っている。

「可愛い君の願いを3つ叶えてあげましょう」

『ほんとのほんとに!?
願いを叶えてくれるの!?』
「えぇもちろん。」

『じゃあね、一生働かなくていいぐらいのお金が欲しい!』
「おや、可愛い顔して欲張りさんですね。
…ふむ、いいですよ。一生働かなくていいぐらいの環境は作れますので叶えてあげます」

『やったあ!じゃあね、2つ目はね、』
「はい」

うーん何がいいかなぁ。お金に困らない環境が出来るとしたら残る悩みはなんだろう。あっ!

『2つ目はね、たくさんたくさん愛してくれる素敵な旦那さんが欲しいな!』

「旦那さんですか。なんだそれならとっても条件に当てはまる人がいますので叶えてあげられますよ」
『わぁ…ランプの精って本当にすごい!』

「ふふっ君だけ特別ですよ。僕が初めて願いを聞いてあげるひとです」
『そうなのっ?わぁ〜嬉しいな!』

空中でくるりと回ったランプの精は私の体にふわりと巻きついてきた。お顔が近くて緊張しちゃうな。

「残り1つはどうしますか?」
『どうしようかなぁ〜。悩むなぁ』

お金と旦那さんを見つけたら次は子供かな?うーんでも「叶えてあげましょう」

『へっ?』
「2人でたっぷり愛し合いたいので、子供はまだ先になりますが3人は欲しいですね」
『ん?』

「では僕の可愛いひと、明日このお店に行ってみてくださいね」
『これは地図?』
「はい、待ってますよ」

頬っぺたにちゅっとキスして、しゅぅううっとランプに収まっていくイケメンさん。叶うのすぐじゃなくて明日なんだね。楽しみだなぁ。

翌日もらった地図通り喫茶店に行くと、ランプの精とそっくりなイケメンさんが「こんにちは、僕の可愛いひと」と迎えてくれてその日のうちに婚姻届の提出が終わったよ。

その日の夜たくさんたくさん愛された後に、貯えはあるので心配しないでくださいねと言われた。ランプの精しゅごい。

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