「ただいま」
『おかえり。お疲れゼロ〜』
「あぁ…疲れた」
『お、その紙袋なんだ？』

「ん？あぁこれか。ハロウィンだって言うんで喫茶店でお菓子配ってたんだが余りをもらってな」
『あ。そっか、ハロウィン…！』
「食べるなら…って、なんでメイク道具引っ張りだしてんだ？」

『ふっふっふー！そりゃもうこんな楽しいイベントの時にビビリな弟驚かしに行かなくてどうするっ！！』
「…」

『っうお！どうしたゼロ。いきなり引っ張ってびっくりしただろ？』
「…Trick or Treat」
『ほ？』
「Trick or Treat」
『お前そんだけ貰っといてお菓子欲しがんのかよ〜あいにく今持ってないぞ〜』
「なら悪戯だ」

『うぎゃあっく、くるしいゼロ！抱きつく力考えろ！』
「悪戯だからな、我慢しろ」
『えええっ今から弟に突撃にっあたたたっいたいいたい！』
「今日一日俺の抱き枕だから」
『はあん？なんだそれ…っ！あだっあだだっ分かった！分かったから少し力弱めろゼロ！』

Happy Halloween！