ぶっとんでる安室さん
「へぇあんたんとこプレミアムフライデー取り入れたんだぁ、いいなぁ〜」
『うん、いつもより早く帰れるとゆっくりできるね。』
「そうね。それで、初めてのプレミアムな過ごし方は?」
『喫茶店に行ってきた!』
「喫茶店?」『うん喫茶店。』
『それでねぇかっこいいひとがいて告白されちゃったの。どうしよう。』
「え、初対面で?」
『うん初めましてだった。』
「わぁあんた絶対騙されてるよ。いかにもカモですって顔してるもんね。」
『えぇ、カモはやだなぁせめてあひるとか』
「そっか、それで何処の喫茶店?」
『え?』
「偵察に行くわよ。その詐欺男を見極めてやる」
2
「あれがポアロね」
『ねぇわたしたち怪しくなあい?』
「出てきた、あの男性が言ってた男ね。…確かに整った顔してるわ」
『そうなの。優しそうだよね』
「甘い顔して人を騙しそう」
『そうかなぁ。』
「あっ名前さんこんにちは。何やってるんですか?」
『こんにちは安室さん!偵察です』
「ばか偵察ってバラしちゃダメなんだよ」
『あっそうなんだ!えっと安室さんを見にきました』
「しかも対象者言っちゃったよこの子。」
「ふふっ僕を偵察しにきてくれたんですね。
てっきりこの前のプロポーズのお返事かと」
「あかん、こいつもちょっと飛び抜けて手強いかもしれん。」
『関西生まれだっけ?』
「いいえ、生粋の東京生まれ。」
「お二人共中へどうぞ。」
『いいんですか?』
「もちろん」
「もうそれ偵察ちゃうやん…いいや、堂々と見極めてやる。」
「ふふっ僕が婚約者にふさわしいかってことですね。認めてもらえるかなぁ」
『安室さんは優しいからきっと大丈夫ですね。』
「そうか、波長が合ったことは伝わった。」
『認めてもらっちゃった!』「式は何処にしようか。」