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小話

過去拍手

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『ーーーんでね、ぜろは心配性すぎるんだよ〜!…私だって同じ立場なんだよ!日本のため、市民を守るために必要なことだってのに〜〜』

ふにゃふにゃとビール瓶に抱きついて、降谷の話ばっかりしている。かと思えば、ふと顔を上げてビール瓶を転がし、隣にいる俺にこてんと頭を寄せてぎゅうっと抱きついてきた。

「っおい萩原!こいつに飲ませすぎだ!」
「いやいやよく言うよ〜松田も同罪だろ?」

机を挟んで向かい側にいる萩原は、ニヤニヤしながら携帯で写真をとっているし、隣のこいつはごそごそと動いて収まりのいい場所を探している。

「っおいやめろ!くすぐってぇだろうがっ」
『ん〜〜わかるわかる〜そうなの〜だからね、守ってもらいたい、わけじゃなくて…肩を…並べて…』

いやまったく会話が成立してねぇ。適当に相槌を打っていると話の途中にすぅすぅと寝落ちった。ごそごそしていたこいつがやっと落ち着いた場所は、胡座をかいた俺の足。つまりは膝枕ってやつ。俺側を向いて太ももに頭を乗せ、体を丸めて抱きついてきている。お前はダンゴムシかよ。うおぉ、我ながらいい例えじゃねぇか。…まぁとりあえずそれは置いといて、萩原は笑いながら寄りで撮った写真を見て「降谷に送りつけてやろう」なんていいやがる。

「おいやめろ!俺はまだ死にたくない」
「大丈夫だろ、こいつが酒に弱いのは知ってるんだし、巻き込まれてる側なのはわかるさ、…半殺し程度で済むさ」
「不条理だなぁおい。」


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その後仕事を終えたばかりの降谷が駆けつけ、こいつを抱えた後、おっと悪いなわざとじゃない。と言いつつスネの同じ場所を5度ほど狙って蹴ってきたのを見て爆笑している萩原がいたとか。

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