「しょう、と…?」
「…どうなっても…知らねぇぞ」
「どうしてっ…あっ、」

触れるか触れないか、というところで背中を伝っていく指。そのまま、腋の下――ちょうど、ブラの縫い目くらいのところに指を4本、掴むように立てる。

「知ってるか? ここ――」
「…? ―っ、んっ、ゃぁああぁ!?」
「…おかしくなんだろ」

指の腹で、一気にそこを撫で上げた。びくびくと跳ねる肩に、無意識に焦凍のシャツを握りしめる手。牡丹が刺激に耐えようと懸命に息をする間に、ブラのホックを静かに外した。

「ふぁ…っ!? ど、どこを…っ!」
「…もう濡れてる」
「きたな、い…からっ、」
「…どこが」

下着に手を差し入れ、閉じた割れ目を押せば溢れてくる愛液。秘豆にそれを塗りつけて、優しく撫でればそれに合わせて上げられる甘い声と震え。そろそろか、そう思った時。

その時、いきなり手を止めて口の前で人差し指を立てる焦凍。

「…人が来た」

3人程、だろうか。確実にこちらの体育倉庫に向かって来ている。

「あれ舞台に出してさっさと帰ろうぜー」
「そだな」

恐らく、体育倉庫の中にあった舞台用の大道具の類だろう。結構な量があったから、一往復では済まないはずだ。

良くない感情が芽生え、薄い木の板一枚向こうに人がいるというのに、秘豆をわずかに撫でる指。

こちらを見上げる牡丹の、今にも泣きそうな顔。必死に口を両手で塞いでいるが、そんなもので間に合うかどうか。何かくる――そう喘いでいた牡丹はいつまでもつだろうか。

「どれから持ってくー?」
「一番大きいのから行こうぜ」

「――っ、〜っ!」

懸命に焦凍の手から逃げようとしたり、手を掴もうとするが、そんなものは無意味で。左手で両手をひとまとめにして、頭上に縫い付けた。

水音と共に、一本膣内に指を入れる。

「…?」

刺激が止んだ牡丹は、指が入った感触に動揺して表情を変えた。

「次あれなー」

「っぁ…!?」

「? なんか聞こえなかったか?」
「いや、別に」
「んー? そうか…」

足音が近づいて来たと同時に、くい、と指を折り曲げた。どうやら上手く敏感な場所に当たり、牡丹の腰が逸れる。耐えきれなかった声は空耳と片付けられたようで、足音はまた離れていった。

それを機に、指の腹で膣内を押すように何度も何度も刺激を与えていく。もう、吐息とは別のものが口から零れていく。

「…ぁっ、ゃ…」

「これラストなー」

運良く気づかれなかったのか、遠ざかっていく足音。刺激を止めて、耳を済ませる。

ガチャン…と体育館の扉が閉められる音。

「…よく耐えたな」
「っあ…! あんっ、しょう…とっ、やああぁ!!」

緩く笑って、扉が閉まると同時にぷっくりと膨らんだ秘豆を押しつぶし、膣内を思い切りかきまぜた。びくびくと中が痙攣して、指が締めつけられる。

「(…イったか)」
「あ…、はぁ…」

指を抜いて、乱れたスカートをなおしてやるとゆっくりと抱きついて来て、

「しょうと…しょうと…離れない、で…」

…首元で、息も絶え絶えにそう縋る牡丹。

「…離すわけねぇだろ」

荒く息をする唇に口付け、その体を抱きしめた。

「しょう、と…」

余韻の中、名を呼んで縋る牡丹。そんな姿に、どうしようもなく欲情してしまうのだ。

20150124















―――
言い訳

二人は急に雨に降られてなんやかんやで体育倉庫に入って至ってしまったという設定

聴いてた曲が「夕立のりぼん」でした

"聞こえないフリをしたら
あどけない眼でこの上なくいじらしそうに笑う"

雨で聞こえないフリとか轟さん罪深い…

本編には全くと言っていいほど関係ないです

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