after

「ようやく若造2人が帰ってきたか。」

船に戻ると阿伏兎が待ち構えていた。

「その発言、年寄り臭いよ阿伏兎。」
「そもそも私は辞めたつもりでいたんだけど。」
「ま、団長の勝手だからな。文句は全部そっちのすっとこどっこいに言いな。」

と言われても今どこにいるのかもわからない。
もうどこかにいってしまった?まだ近くにいる?

「そうだ。しぐれは今の今まで長期休暇って扱いになってるから、休んでた分の仕事、ちゃんとやってね」
「そういう団長も少しくらいはしてくれよ」

また昔と同じ場所に戻ってきてしまった。
前とは違うのは全然見えないということぐらいだ。

それでも神威が居てくれるからどうにかやっていける気がする。
そんな安心感がそこにはあった。

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