Monday
    キーンコーンカーンコーン

学校のチャイムが響く
昼飯の時間だ

教室では仲のいい者どうしで机をくっつけ
弁当をひろげているそんな中
小柴しぐれは友達と戯れるわけでもなく
一人で屋上に向かった

屋上は閑散としていて誰もいなかった
それがしぐれにとっては当たり前なことなんだが

    ギイィイ

扉が開いた音がしたが
とくに気にしていなかった

声を掛けられるまで

「あれ?ここに人がいるなんて珍しいね」

最初は無視をしていた
どうせすぐいなくなると思ったからだ

「その弁当自分で作ってるの?」

メガネくんはお構いなしに質問を投げかけてくるので、適当にあしらうことにした

「うん」
「へぇー。そうなんだ」

そういって相手のほうも持っていた弁当を食べはじめた

ここで食べるのかよ
とか思ったけどまあそこは気にしないでおこう

「…誰か、待ってるの?」

なんとなく聞いた
というか、ここに来る奴なんてそう滅多にいないことだから

「いや、待ってるわけじゃないんだ。ここならよく見えるからね」

そういってグラウンドに視線を向ける
私もそれにならってグラウンドを見てみた、と同時に轟音と雄叫びが聞こえた

「いーざーやー!!」

最早恒例ともいえる折原臨也と平和島静雄の喧嘩
…という名の戦争

「見るって…これ?」

確かにここなら安全ではあるが…

「うん。それと多分だけどどっちかここに来ると思うよ」
「はぁ!?」
「大丈夫。二人…というか、静雄は根はいいやつだから」

そういう問題じゃない

そう抗議しようとしたのと同時に
本日二人目の来訪者がきた

    ギィィイイ

「珍しいこともあるんだね。新羅が女子といるなんて」
「たまたま一緒になっただけさ」

関わったらいけない人間が
今、目の前にいる

兎に角どうにかしてこの場を立ち去らないと

「…邪魔しちゃ悪いんで戻りますね」
「あぁ、気にしなくていいよ」
「そうそう、たまにはこういうのもありだよね。僕は岸谷新羅。君は?」

唐突すぎやしないか?と思う
でも向こうは名乗ったわけだし、こちらが名乗らないわけにはいかない

「小柴しぐれ…です」
「しぐれね。俺は折原臨也、よろしく」


Monday
出会いは突然に…?

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