恋するキモチ


携帯のバイブレーションで目が覚めた。

22:35

どうやら寝ていたらしい
教科書やノートは開いたままの状態

メールは友人からだ。

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Date:*/* 22:35
From:
Sub:RE:
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相手が誰だか知らないけどさ
告っちゃえばいいじゃん!

頭で考えないで
とにかく行動あるのみっ

まあまず自分をアピールするすれば
いいんじゃないかな(^^)

   end
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そんなの…できないから聞いてるのに…

そう返すのもなんとなく気が引けたから
とりあえず

“ありがとう、頑張ってみるっ!”

と返信しておく
明日からどうしようか。

そう考えながら
もう一眠りすることにした。


pppp・・・・

『んー…』

手探りで目覚ましを止める

『朝か…』

時計はもうすぐ8時をさそうとしていた

『うわ!やばいっ』

弁当なんか作ってる暇ない!
朝ご飯もだ!

とにかく早く着替えて支度する
今までの無遅刻無欠席が無駄になってしまう

走ればまだ電車に間に合うだろう
全力で駅に向かう
改札を通ったところで放送が流れる

…番ホーム……行きが発車します

ドアが閉まり電車が動き出す

『ま、間に合った…』

しかしそうゆっくりもしていられない
この時間は通勤ラッシュ

池袋まではほんの数駅なので
入口付近にうまいこと人をよけていなければならない

駅に着くと人の流れに乗って動く
改札をでると人の隙間を縫い
急いで学校へ

駅から学校まで近いにしろ
走らないと気が済まない

一分一秒でも早く着きたいのだ
遅刻にはなりたくない…!

チャイムが学校中に響く

『セ、セーフ…!』
「あはは、おはよー。ぎりぎりだねー。」

笑いごとじゃない…。

朝ご飯も食べていないし
何より疲れた
朝からこれだとやってられない…

席に着くなり机にへばりつく
午前の授業はとりあえず滞りなく終わった

授業終了を知らせるチャイムが鳴ると
男子たちは一斉に購買に走っていく

お昼の無い私は
おそらくなにもないであろう購買に
とりあえず行ってみることにした


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