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完勃ちって程じゃないけど、くりくり揉んであげたらいっぱい鳴いてくれそうな、いやらしいおっぱいが肌に映える。
ピンク色がやたら卑猥だ。ちゅうちゅう吸い立ててあげたい。
「直くん、舐めて欲しい?」
「乳首を……?」
「そう。そこだけじゃなく、たくさん気持ち良くしてあげるよ」
実を言うと、今日が初エッチなんだ。
キスデビューだって先週だし、直くんを『彼氏』と呼べる様になったのも一ヶ月前くらい。
若い男としては興奮せざるを得ない光景に、俺は情けなくもやや性急な態度で直くんに迫った。
直くんはおっきい眼でぱちぱちと何度か瞬きし、憂いを帯びた長い睫毛を伏せ――
「……ぅえ?」
なんで俺、ソファに押し倒されてんの?
慌てて起き上がろうとするけど、太股の上に陣取った直くんに遮られそれも敵わない。
「な、おくん…ッ?」
「あきら、さん……」
蕩けた声で直くんは呟き、右手を自分の口元へ持っていった。
赤い舌が、ぺろ、と人差し指を濡らす。
「――ッ!」
エロい。
AV女優より遥かに淫らな姿を、直くんは笑顔と共に見せ付ける。
くすりと笑った彼は、ふと反対の手で俺のベルトのバックルを捉らえた。片手で器用に外し、スラックスの前もあっという間に寛げられる。
直くんは色んな意味で彼に釘付けの俺に覆い被さり、耳元で掠れ声を出した。
「……腰、上げて?」
「ぁッ」
その悪魔の囁きに魅了され、がくんと腰が突き上がる。
それは身を乗り出した直くんの足に当たり、彼はまたくすりと頬を緩めた。
「……イイコ」
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「あっ、ぁあ…ッひ、く…ぅっ、ン!」
ぐちゃ、ぐちゅぐちゅ
くちゅ…ぐちゅ、ぐちぐちっ
「ぅア…っァい、ふぁああン…! な、ぉくッ…ンふ、ぁああー…っ」
「ふふ、晃さん、そんなに気持ち良いの? 僕の手凄いよ、晃さんの先走りできらきら光るんだ」
「ぃや…ゃあっ、言わないでぇ…ッ!」
ほら、と蛍光灯の下で掲げられた手を思わず見てしまい、またガマン汁を漏らしてしまう。
着ていたシャツは捲られぐちゃぐちゃに皺が寄った末に手首に絡まり、下着ごと下ろされたスラックスは足元に転がっている。
俺は年下である好きな人の手で好きな様に弄ばれながら、はしたない喘ぎ声で鳴いてしまう。
「あっ、あっ、ンふぅうう…っそこ、そこぉ…ッ」