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「ぁああっ…あっ、あっ、イッた…イッたのにぃいっ…」
「苦しそうですね、真さん」
「ぁンっ…おぉの…くるひ、ッあ! あん…っあんあんあん!」
「本当に? 私には、真さんが気持ち良さそうに見えますよ?」
「イイっ…イイの、ぁうっ…でっでも、ヨしゅぎて辛いのぉッ!」

 可哀想に。
 彼の苦しむ姿を見て悦んでいる私は、心にもない事をいかにもそれっぽく呟いた。
 涙と涎で見るも無惨な程に汚れた顔をそっと撫でてやる。目一杯涙を湛えた虚ろな瞳を私の居る方向へ向け、

「とっれッ…っこれ、これ取ってよぉおお…ぁんっ…あっ、あんんン…!」
「これ、とは?」
「はぁっ…これ、っ俺のナカ、ぐちゃぐちゃにしてるのぉっぁン!」
「ああ、これですか?」
「ッひぃいいいい!!」

 真さんの内壁を激しく動き回るバイブを掴み、適当に何度か出し入れした。
 その途端強烈な突きが前立腺にでも直撃したのか、彼は白目を剥き大きく背中を反らしてまたイく。

びくっびくびくびくッ!

「ぁあっ…あっ、…あー…ッい、ぃぁあーっ…ぁうっん…ふぁあッ…!」

 息も絶え絶えで喘ぎながら私に懇願の眼差しを向ける真さんを蹂躙するバイブを、漸く抜き取ってあげた。
 ぶちゅぶちゅと酷い音を立て真さんの中から出した玩具をオフにし、その辺りに放り出して手首の拘束を解く。弛緩した身体を仰向けに直してあげながらもペニスに絡み付く射精させない為の紐はそのままにしている私は、我ながら鬼畜だ。

「真さん」
「…ん…っぁ…?」

 殆ど気絶に近い程ぐったりしている真さんの頬を叩いて正気を促すと、ぼんやりと私を見上げた。

「ぁ…っお、の…」
「はい。大丈夫ですか?」

 やり過ぎたと、今更反省する。
 真さんは一度深呼吸をし、そして緩慢な動作で両足を限界まで開いた。
 腸液とローションの混ざった淫らな液体が後孔からつうと流れ出て、元々先走りで濡れているシーツを益々使いものにならなくする。

「大丈夫、だからっ…挿れろ、恭哉…ッ!」
「…流石、真さんですね」

 その可愛らしいご命令に苦笑する。
 前を寛げてはそっと顔を寄せた。真さんのペニスの先端に戯れ程度に舌を這わせ、私はすぐに身を起こす。
 そんなささやかな刺激にすら彼は小さく喘いだ。


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