ワンダー救世主

「見つけたパン!」
「何でお前が此処にいるんだよワンパン」
「小生はそんな名前じゃないパン!」


ワンダー救世主
(ミミー=ブレッド)


「此処空飛ぶお節介ギルド、アドリビトムなんだけどご存知?」
「当たり前だパン!兄貴の後を追ってたら何故か此処に辿り着いちゃったんだパン!」
「ほぼ迷子じゃねえか。さ、帰りな」
「嫌だパン!小生もアドリビトムのメンバーになるパン!」
「あー無理無理、語尾がパンな奴は加入出来ないシステムだから」
「嘘だパン!そんなシステムがある訳ないパン!」
「私からしたら語尾がパンな奴が存在すること自体が嘘だと思いたいわ。ほら、甲板から叩き落としてやるからついておいで」
「嫌だパン!小生はアドリビトムに入るパン!」
「パンパン煩ぇよバカヤロー。大体なあ、こんなギルドなんか入るもんじゃねえから本気で。ほぼ無賃金の割りにアンジュに扱き使われるし、慈善事業かと思いきやアンジュに半強制的にクエストに放り出されるから偽善にもならねえからこれ。私なんか端から善意なんて持ち合わせてないからねマジで」
「…何か、すごいパン…」
「此処で生きてくにはなあ、私の様な強靭な精神力が必要とされるんだよ」
「強靭な精神力…!すごいパン!まさしくワンダー救世主だパン!」
「ありがとうありがとう、もっと敬え」
「すごいパン!小生もワンダー救世主の様になるパン!」
「パンパン煩ぇから失せろ」
「酷いパン…」

 
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