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走って行ったアルを追いかけている内に、辺りは暗くなっていた。





人通りの少ない道を、背の高い街頭が照らしている。













「兄さん!」










前から歩いて来るのは弟と、幼馴染みのキャリー










「……何だよお前ら」








二人はしっかりと手を繋いでいて、その姿はまるで、








「恋人、かよ」










そう言うと彼らは顔を見合わせて、気味の悪い笑みを浮かべた









「そーゆーこと、かな?」










(クスクスと笑い合う姿も、)












「……いちゃついてんのも、昔と変わんねーな」

























三人の笑い声が、暗くなった空に響く
















あの頃と変わらない、帰り道


















弟と幼馴染の後ろ姿が、幼い姿の二人と重なって見えた

















END



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