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名前達との会話を終えて席に戻った団蔵と虎若は、やはりというか、一連の流れを見ていたクラスメイト達に質問攻めにされていた。


「ねえ団蔵、虎若。綾部先輩と何を話していたの?」

「一緒に居たくのたまのせんぱいとも話してたみたいだけど。」


学級委員長の庄左ヱ門の質問に乗っかってきり丸も不思議そうに呟く。

くのたまなんて、普段は悪戯される時か合同授業くらいでしか会わないので、接点は少ない。おまけに先程二人が話していたくのたまは、比較的会うことの多いユキやトモミ、おしげらよりは年上に見えた。恐らくくのたまの上級生であるだろう彼女との接点など、一年の忍たまである自分達には皆無に等しいのに、と皆疑問に思っていたところだ。


「あの人はくのたま四年生の名字名前せんぱいっていって、」

「くのたまなのにすっごくやさしいんだ!」

「それに可愛いしな!」


な、と頷き合って笑みを零す団蔵と虎若はキラキラと目を輝かせて名前の事を語る。その言葉に信じられない、といった声もあがるが、二人の様子を見ればそれは嘘ではないと感じる。とりあえず最初の質問の答えと、名前と知り合った経緯についてを話すよう庄左ヱ門が促せば、二人は嬉しそうにここに到るまでの出来事を語った。

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