友達 \



「貴方···よく見ると今朝の邪魔者じゃないですか。よくもまあ堂々と私の前に姿を見せれますね」


·······あ、今の俺に言ったの?理解し難くて分からなかったや····
はーー?!!!イヤイヤそれこっちのセリフなんですけど!?よくもまあ堂々とそんなことを言えるなこのクソメガネ!!


「陸斗!!前川にそんな口きいちゃだめだぞ!!」
「····宗太、お前フクカイチョーサマと知り合いなの?」


俺に跨っている広海が、肩を掴む手により一層力をいれ聞いてくる。痛い痛い痛い。つうかお前いつまで跨って····


その時、俺は『フクカイチョーサマ』という文字が、遠い異国の外国語のように聞こえたのを覚えている。
····え、まさかこいつが山田先生の言ってた例のスゴイ生徒会のスゴイ役員様でスゴイ副会長サマなの?どう頑張ってもこいつはただのスゴイ変態だろう。やだなあ広海ったら。


「········まじでこいつ副会長なの?」


念のため小声で話しかける。
べ、べべべ別にたかが眼鏡変態マン如きになんて全然びびってないんだからねッ!


「うん」


終わった。

俺のスクールライフ始まって早々って言うか下手したらまず始まってないよ?
転入早々生徒会のトップツーを敵に回したんだからね!もうこれは制裁ルートまっしぐらの道しかないだろう。ワーイ!ハッピー制裁ライフ!


「もうやだ···」


これも全部花ノ下のせいだ!!と、割とお門違いな思いを込めて花ノ下を睨みつける。
···おいなんで頬を赤らめるんだ花ノ下。おいやめろ。やめるんだ。誤解を生むだろうが!




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