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ぼくたちはいつもちょっと早めに家を出て、ちょっと早めに学校に行く

ぼくはグラウンドでドッジボールをするために場所取りをする、花ちゃんは自分の席に着いて静かに読書をする、たまに勉強もする
それがぼくらの日課だから


「ひろちゃん、怪我しちゃ駄目だよ?」

「うん、わかってる。ありがとう」


花ちゃんはいつもこうやって、グラウンドに行く前のぼくを呼び止めて、おまじないみたいにその言葉を言う
仕事に行く前のお父さんに、お母さんがよくしている光景みたいだな、と思って、顔が綻ぶ


「なぁに、ひろちゃん?急ににやにやするなんて、変なの!」





花ちゃんはぼくの想いを知らない




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