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ぼくは勇気を出して花ちゃんの家に行ったけど、花ちゃんは出てきてくれなかった


やっぱり、ぼくが花ちゃんのことを好きだなんて気持ち悪かったんだ
だからきっとぼくの顔も見たくないんだ



花ちゃんのお母さんは申し訳なさそうにぼくの頭を撫でながら謝る

「ごめんね、浩子ちゃん。明日はきっとちゃんと起きてくると思うから」

ぼくを浩子ちゃんなんて呼ぶのは花ちゃんのお母さんだけだ
家族でさえ最近は浩子と呼ばない


ぼくはすっかり悲しくなってしまって、とぼとぼ下を向きながら学校に向かった



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