俺、訪ねる。


シャルが言うには俺はハンカチを盗ってきた罪悪感に魘されているらしい。
そんな馬鹿なと反論した。
俺は盗賊だ、人も殺すし宝も奪う。そんな俺がハンカチごときに罪悪感?馬鹿馬鹿しい、そんな事あるわけねぇ。

が、いつまでもこのままだと流石にまずい。
シャルが気を利かせてパクにハンカチを洗ってくれと頼んでくれた。

俺は綺麗になった桃色のハンカチを持ってあの花屋に向かう。
シャルの話じゃ顔を見て礼を言わなければこの苦しみからは解放されないらしい。

別に行きたくは無いが苦しみから解放されるために俺は花屋を訪ねた。


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