名前をつけましょう。



今、白銀はフィンクス達が買ってきた玩具で遊んでいる。

首には白銀にダイヤが散りばみ、埋め込められた首輪がしてある。


無垢、無邪気、純粋


まさにその言葉がピッタリと当てはまる。

その様子を見つめるクロロはうっとりとしていた。
手には『猫の育て方〜中級編』がある。



「団長…」

「どうした」

「いや、なんでもないよ…。」


シャルナークとフィンクスは複雑な気持ちで自分達の団長、クロロと白銀を見ていた。



「ふむ。名前を付けろ、か。確かに必要だな…」

クロロは白銀を抱き上げ、視線を合わせた。


「お前の名前は『アネモネ』だ。」


「にぃ」

アネモネは嬉しそうに尻尾を揺らした。


「なんでアネモネなの」

「白いアネモネの花言葉は"無邪気"だ。ピッタリだろ。それにアネモネも白だしな。」


クロロはまだ知らない。

アネモネの花言葉はまだ他にあるということを。


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