▼※友人から頂いた小ネタ



蝉の断末魔が途絶えて来る頃
マグノリアにも秋がやってくる

風は涼しくなり、木の葉は赤くなり、またこの時期がやってきました


「なあなあラクサス、そろそろだよな」

俺はひょいっと彼の隣でそう話すと、
相変わらずのゴリラ思考で返してきた

「あ?とうとう結婚か?そりゃいいな」

殺すぞコイツ



とまぁ冗談はおいといて

「ちげーよ、そろそろどんぐりと栗とかきのこ採りに行くんだよ
お前もくるだろー」

そうなのだ、毎年俺達のいるギルド、
フェアリーテイルでは食欲の秋をテーマとして、季節の食材を採っては
皆で色々作る一つの小さな祭りみたいなもんだ

「めんどくせぇ、お前一人でいけよ」と彼は毒づく

「あっそ、じゃあ熊のラクサスと紳士的ラクサス呼んでいくもん、ふーんだ」

そういうと彼は少しムッとした顔でよくこう言うんだ

「……俺が行く、ほかは連れてくんな」

「んもーしょうがないなー(はぁt」

「きめ「殺すぞ」

こんな下らないやりとりをしながら準備をする二人
山に行くなら色々用意しないとね!

「ラクサスこれも、これもこれも持ってて」

「そんな多いと食材持てねえぞ」

「その為のお前だろばーかあーほちーんp「おいそれ以上言うな」

▼準備が終わり、いざ山に
眉間に皺を寄せつつきのこの本などを読みながら採るラクサスがシュール、てか可愛いな、ゴリラのくせに。

「色々聞こえてんぞ」

「あらやだ聞こえてた?」

ふんと鼻で笑われたからとりあえずとげとげの栗でも投げてやる
痛そう。。。


▼なんだかんだワイワイしながら色々採れて満足!
今日はラクサスの好きな物作ってやろうかなーと考えていた頃


「おい塑琉奈、今日は一体なに作ってくれんだ」

「えへへー内緒ー」とニッコリ笑ってるアイツはいつ見ても可愛いな、メスゴリラのくせに。

「おいしいもん作ってやる」

彼女はにひひっと笑ってマグノリアまでスキップして走る

おいおい転ぶぞ、そう言おうとしたところで早速...

「フンギョッ!!!」

「おい大丈夫か」

とりあえず手を差し伸べてやる

「抱っこ!」

「あ?」

「抱っこーーー!!!!抱っこ抱っこーーー、!!!」

あぁうるせぇ
なんで結局俺が採った食材と持ってきた荷物とメスゴリラ持たなきゃなんねえんだ。

「んふふーラクサス」

「あぁ???」

「すきー…」

「…なにいってんだかな」

仕方ねえ、今回だけだからな。


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